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清水富美加ちゃんの出家に思うこと/スピリチュアルとはパンツである


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このニュースが出るまで彼女のことを全く知らなかったんですけど、いろんな人が言及していて気になったので調べたりした。
ざっくりわかったところでは、芸能活動をしている上で、我慢ならないことをたくさんさせられて嫌になっちゃって、宗教に助けを求めたと。
で、その助けを求めた先が新興宗教だったから騒ぎになってるということでしょうか。たぶん。

 

出家してえ〜って思ったことありますか?私はある。
もう3年くらい前になりますが、フラれるわ仕事いっこ打ち切られるわ、家が雨漏りするわで散々だった時があったんです。蟻も湧きました。本当に病んだ。
占いに行ったら「蟻が湧くのは人生において無駄なものがたくさんあることを示している」って言われましてね、もうわけわかんなくなっちゃいました。
私は家に蟻が湧くような女なんですよと。ゴミとか全然溜めてないのに。
家が古かったんですね。
築50年…?とかだったかな…?たしか。

そんなこんなで何もかもうまくいかなくて、渋谷駅の、岡村太郎のでっかい作品が飾ってあるところで突然泣き出したりしてました。渋谷の街を見下ろしながら。
この街にはこんなにたくさん人がいるのに誰も私のことを気にかけないし、何もないし誰もいない。たくさんの人がいるのにみんな舞台装置みたいだ。言葉も交わさないし目も合わない。
もうだめだ。
人のいない穏やかで静かなところで一人で過ごしたい。俗世間辛い。
そうだ…出家、しよ…
と思ったのは確か当時、ヨガの合宿に行きたいな〜と思ってインドのヨガアシュラムのことを調べていたからだったんですよね。
インドの南の方にあるヨガの修行場で、1日3食ついて1000円くらいで過ごせるって書いてあって、ってことは一ヶ月3万!三ヶ月9万!
三ヶ月くらい行きたいな、インド、もう髪も剃り落として雑多なことがある世界から離れてしまいたいなー……と割と本気で考えていました。
当時は今ほど自由に移動できる業務形態じゃなかったのでそれは叶いませんでしたが、そこからことあるごとに出家…とかインド…とか考えておりました。

だって蟻って確実に私のせいじゃないんです。
もちろん蟻が湧くような古い家を選んで住んでいた、その選択は私がしたわけだけど、蟻が湧くことは制御できるものでもない。蟻も生きてるからね。
自分じゃどうにもならないことが多すぎて、それは例えば蟻以外だと人の気持ちとか、お天気とか、そういう何もかもが嫌になっていた。
そうなるとなんかこ〜宇宙とかインドとかレムリアとか人はそっちの方向に行っちゃうんですよね。行かない人もいると思うんだけど。

私は新興宗教にそんなに悪いイメージがなくてですね。
それは、周りにクリスチャンからスパゲッティモンスター教まで、いろんな宗教の人がいるってのもあるし、実を言うと自分の曾祖父母が神道系の密教に仕えてた人だったからってのもありまして。山にこもって修行して人を助けてたんだよ、って教えられてたので、えーひいおじいちゃんとひいおばあちゃんすげーじゃん!かっこいい!って小さい頃から思ってました。
でも大きくなるにつれてそれってなんなの?と疑問に思って自分なりに資料を漁って色々調べたりしました。調べた結果、やっぱり怪しくないし、うちの曽祖父母はすごい人だったんだ〜わ〜い。という確信を得て、宗教も悪いもんじゃないな、というところに落ち着いた。
政治と宗教の話は始めるとキリがないし、飲み屋では厳禁なのであんまり普段することはないんですけど、ブログだと自由に書けていいですね。

つまるところ、宗教とかスピリチュアルってパンツみたいなものだよね。
パンツを履かない人はあんまりいないし、パンツにもいろんな色や形があるし、みんなそれぞれ違うパンツを履いている。
Tバックの人もいればボクサータイプの人もいる。
世界的に見たらノーパンの人は珍しいし、私は常日頃からノーパンですって言ったら相当驚かれると思う。
もちろん履くのも履かないのも人の自由なんだけど、なんだかんだ履いてる方が理にかなってたり居心地が良かったりする。
どんなパンツを履くかはその人の自由だし、人にこのパンツを履け!って強要するのは良くない。
もちろん、大事なところにつけるものだから、むやみやたらにパンツの話をしたりとか、どんなパンツを履いてるか聞くのは慎重に行ったほうがいい。
もしも今履いてるパンツが嫌になったら、別のパンツを履くこともできる。
履いているパンツによって洗い方とか干し方が違うから、それぞれ尊重しあったほうがみんな幸せ。
でもあんまり毎日パンツの話をしたり、人に自分のパンツを見せびらかすのはちょっと変な感じ。

 

っていうのをぼんやり考えていた時に、この出家の話がニュースになった。
日本人は無宗教だよ説ももうそろそろ薄れてきたんじゃないかな?と思います。
クリスマスを祝い、初詣をし、お宮参りをしてお盆にきゅうりとなすをお供えする私達は一体何を信仰しているのでしょう?
食事の前にするいただきます、トイレでお腹が痛い時に祈る相手、痛いの痛いの飛んでけというおまじない。
○○教、という名前がなくても、みんな自分だけのオリジナルな神様に祈ったり感謝したりして日々を過ごしているんじゃないだろうか。
沖縄では岩や森や島そのものが神様だったりするし、これがすごいものなんだ!神聖なものである、と自分が決めたらその瞬間からそれが神様やサムシング聖なるものに変わるのだと思う。

そういう自然信仰のことをペイガニズムと言います。
私は何を信じているかな?と思うと、自然信仰もあるし、ヒンドゥーの神様強くてかっこいい!と思うし、手塚治虫のブッダ読んだら仏教すごい!って思うし、北欧神話も面白いし…でなんか一つに決められないんですよね。
神話と宗教って最高に面白いんですよね…なので全部好きです。全部好き。それでよし。
私が一度にパンツを10枚履く自由を、誰が咎められるだろうか?

清水富美加ちゃんは、さぞ納得のいかない、辛いことがあって事務所を辞めて、出家することになったと思うんですけど、逃げられてよかったよね。
嫌なことがあったら逃げてもいいし、その先が新興宗教でもヨガアシュラムでもお料理教室でもムエタイジムでも、なんでもいいでしょ。
まずはそこから立ち去ることが重要で、自分を害する可能性のある場所から遠ざかり、心安らかに過ごせる日々を確保できることが大切だと思う。
もしその逃げた先がおかしなことになったなら、また別の場所へ行けばいい。
「置かれた場所で咲きなさい」という本が、以前めっちゃ売れていましたが、置かれた場所で咲きかけて、除草剤かけられたら逃げるしかないでしょ。

「置かれた場所で咲きなさい」
私はこの言葉が大・大・大嫌いです。
(本の内容は知らないのでタイトルについてのみ言及するよ!)
何故なら人類の歴史はそもそも、自分の居心地の良い場所、住み良い環境を求め続けた結果であり、それで現在のような繁栄があるからです。
ここなんかやだなーとかここご飯おいしくないなーとか、寒いなーとか暑いなーとかつまんねえなーって思ってどんどん移動していったら、最終的にアフリカで生まれた人類が 南米まで移動してって、地球上に人が満遍なく分布したよっていう話ね。
(詳細は関野吉春さんのグレートジャーニーで! )

置かれた場所が気に入らなければ、太古の昔、ご先祖様がしたように移動すれば良いんです。
この広い地球上、楽しく暮らせるのは何も日本だけではない。
どこでだって、生きていける。
地元じゃなくたって、東京じゃなくたって、今の仕事じゃなくっても今仲良くしてる人がいなくても、どこにいっても、生きていればそこは天国にだって変えられる。
何かを楽しくするのもつまんなくするのも自分次第です。
自分を縛っているのは自分だって気付くと楽になれる。
だから、「置かれた場所で文句言わないで咲いてりゃいいんだよ」みたいなことを言われて「そうかあ現状がどんなに嫌でも辛くても、嘆かずこのままとりあえず頑張ればいいのかあ、そうするしかないのかー」って思ってほしくない。
すり減ってすり減って最後に自分で自分を殺してしまう人をこれ以上増やしてはいけない。

嫌なら逃げていいんです。
ていうか環境や視点を変えよう。


だから、出家、いいんじゃない?って思ったんです。


私は高校をでたあと一年ニートをしました。
一年考え続けて、その後死にものぐるいで働いてお金貯めてイギリスに逃げました。
日本から離れる事ができて、分かったこともたくさんあったし、最終的に日本でやりたいことがあると気付いて戻ってきた。
けれど、逃げることもすぐには出来ない人も中にはいる。
逃げるという選択肢すら、考えてない人だっている。
そう出来ない事情だってある。

そのあと私は、これがしたい、これが好き!と思える事だけ選んで、嫌な場所からはとっとと退散して暮らしてきた。
それは、自ら進んで炎の中にいるのに、熱い熱いと文句 を言うような人になりたくないからです。
暮らすなら楽しいほうがいいし、嫌なことはほっといてもやってくる。
なら素敵なものに目を向けたほうがよっぽどいい。
嫌な場所からは、さっさと退散しよう。
行き先なんて、どこでもいい。
人生はきっとあっという間でしょう。



まとめ
1.嫌なことから逃げるのは悪い事ではない、死ぬ程辛いなら逃げちゃってもいいんじゃないの?
たとえそれが宗教でもなんでもOK牧場。
2.置かれた場所が気に入らなくても大地はめちゃくちゃ広いので咲く場所なんてうなるほどある
3.生きてるとご飯がおいしかったり恋したり無職になったり二日酔いになったり失恋したりパンがかびたりと五感のフル活用が可能

おわり。