いつも踊ってる時に心がけていることがあって、それは、顔も名前も覚えてもらわなくていいから今夜私を見たことだけ記憶の片隅にずっとあってほしいな、そんな踊りを踊ろう、ということ。
ポールダンスに限らずショーは基本的に一度限りのもので、二度と同じものを見ることはできない。同じ振り付け、同じ曲、同じ衣装で踊ることはあっても、それは前のものとは全然ちがうものなんだよ。マッキーも言ってるけど「一秒前の君にはもう二度と会えない」。
それはステージの上から「私を見て!」と叫ぶのではなく「私はあなたを見ている」ということなんだと思ってる。踊ってる間私はずっとあなたを見てる。あなたのために踊ってる。そして私自身のために。だからあなたから目を離さない。あなたも私を見ていてね。そんな風に一人一人の目を見て踊る。
たぶんだけどこのタイプのダンサーは、少ない。(少なくともポールダンスに限った話)入り込んで入り込んで、誰とも目を合わさず、自分の中の自分と手を取り合って踊ってるタイプの人が結構いる。それもすごく良い。何かが降りてきてる感じがする。
でも私個人の好みで言えば、がっつりお客さんの目を見て踊ってくる人のが好きだ。心を掴まれて射抜かれてブンブン振り回されて、最終的に放り投げられて置いてけぼりにされる感じが好きだ。優しくない。自分と手を取り合って踊ってる人のが「ショー」かもしれない。ちゃんと見せてるかもしれない。目を見て踊るってなんだか一種の暗示だったりするような気もしている。心の奥底の綺麗な泉に自分の名前を書いた石を放り込まれるような感じ。放り込みたいし、放り込まれたい。そんな踊りがしたい。
昨日書いた記事がめちゃめちゃいろんな人に読んでもらえたみたいで、すごく嬉しい。ポールダンスに興味を持ってくれた人もいるようなので、ぜひ、お近くのポールダンスが観れるお店へ足を運んでみてください。その時はダンサーにチップの一つも挟んであげてね。1000円あればお米が2kg、3000円でプロテインが1kg買えますので。
毎日コツコツいろんな話を書いていこうと思うのですが、とりあえず思いついている今後のラインナップとしては
・アメリカから帰ったらリア充の父親が死んでた話
・「私は自分が好き」と言ってたら彼女にフラれた話
・ポールダンサーにもヒエラルキーがある
・18歳の時に一年ニートしてたら悟りが開けて自己肯定感が降ってきた
・ポールダンスの大会で優勝しても全然お金にならない
・カラダ一つで食っていけるようになりたかった
・そもそもポールダンスってどこで見れるの?
・普通に男の人と恋愛してセックスして結婚したかった
・ここではないどこかに行きたくてペルーに行った
・家族から逃げたくてイギリスに住んだ話
・2年半付き合った彼氏にフラれてタイのビーチリゾートに行った話
・幸せとは自分が何が嫌いで何が好きかわかっていること
・新興宗教オモイデ教を映画化してほしい
・インド仏教界のトップ佐々井秀嶺さんのルポ「破天」がエロい
・自分も他人も許せる人が天下を統一する
・バスタ新宿はコンビニとカフェと本屋と薬局が入ったら最高の場所になる
・死ぬ時は何も持っていけない
・ストリップがすごくいい。何ならやりたい。
・自分に正直に生きてないと人生が詰む
・良いポールダンサーの条件は飯が食えることだと思う
などです
どうぞよろしく哀愁