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ポールダンサーにもヒエラルキーがある

先日、会社員を辞めてポールダンサーになった経緯の記事を書いた際に「ポールダンサーはみんなキラキラして見える」というコメントをいただいた。
世間様のイメージするポールダンサーはキラキラしていて、リア充っぽくて、派手で、スタイルが良くて、筋肉質で、イケイケで、セクシーな感じなのだろうか。
もちろんこう言うタイプのポールダンサーはいる。確実に存在している。だが、こういうタイプばかりではない。ポールダンサーにも明確なタイプ分けというか、ヒエラルキーが存在しているように感じる。三角形の上から順に説明していきたい。

 

タイプ1 キラキライケイケポールダンサー
派手髪、インスタに踊っている動画を頻繁にアップする、テレビに出ている、大会などでの入賞経験がある、大箱でレギュラーの仕事を持っている、イベントのメインゲストとして呼ばれた経験がある、などなどの要素を持つ名実ともに強めでキラキラしている系。ヒエラルキーの頂点。
スター性、カリスマ性があり、同じポールダンサーからも尊敬される。彼・彼女らのワークショップは常に人気で満員であることもままある。同じイベントに出られたら恐縮、自分の出演を見に来てくれたらドキドキして踊れないかも!と騒ぐ子がいるほどのキラキラ感。海外の大会に出るなど国際的な感覚も持ち合わせている。

 

タイプ2 クラブとお店半々出演派
普段は決まったショークラブに出演し確実な定期収入を得ながら、週末は小箱〜大箱までクラブや各種パーティに出演するバランス重視タイプ。
フットワークが軽く地方に遠征するなどいろいろな場所に出演することが多い。インストラクターをやるなどサブ収入を持っている子もいる。基本的にはポールダンスのみで飯を食っており、昼働いている子の割合は少なめ。GOGOダンスというポールの無いフロア盛り上げ役やテキーラガールといったクラブで働く仕事を入れている子もいる。

 

タイプ3 昼職ありの週末ポールダンサー
昼間は会社員をやりながらレッスンに通い、週末のみパーティに出演するライフスタイル。会社員と一言に言ってもその職種は幅広く、今思い返せるだけでも事務員、医者、助産師、会社社長、アパレル、美容師、看護師、IT、飲食、英会話講師…と一通りいる。そして、週末のみの出演だからといって人気がないわけでなく、毎週末パーティ出演に引っ張りだこであったり、大会で優勝するほどの実力を持ち、さらなる飛躍のため海外へ移住する猛者もいる。昼間の生活をこなしながらも、日々の練習を欠かさないなど、ポールダンスへの情熱は計り知れない。

ざっくり分別するとこんな感じか。ヒエラルキーと書いときながら、どの層がエラいとかはないが、そこには間違いなく「収入の差」がある。とはいえ、タイプ2の中にもタイプ1の子より稼いでる子はいると思うし、ざっくりした分類なのであくまでご参考までに。

その他カテゴライズできるとしたら「派手系」「サブカル系」「大道芸系」「アングラ系」「大御所」とかかなあ。
また、よく聞かれるけど男のポールダンサーもいるし、めちゃめちゃ活躍しているし、FTM(女から男に性転換した人)のポールダンサーもMTF(男から女に性転換した人)のポールダンサーもいる。人妻もいる。
最近は大会にキッズ部門ができて、キッズポールダンサーたちの活躍も目覚ましい。体が軽いのでいろんなことをひょいひょいこなせるし、今後に期待したくなる。
最近話題になった70歳のポールダンサーともこさんもいることで、シニアもガンガンポールダンスしている。
もはや年齢性別は一切関係ない。ついでに言うと運動経験もいらない。からだ硬くても問題ない。
なぜならそれらはやっていくうちに身につけていくものであり、最初から備わってる必要なんてないからだ。
私も運動経験ゼロで始めた。

何よりポールダンスは、楽しい。
ぜひ一度ご体験あれ。