自分の住んでいるところから遠いところへ旅をするとき、人はどのようにルート選択をするだろうか。
大抵は、便利だとか安いとか、時間が短いとかそういう観点で選ぶと思う。
私はちょっと違って、わざと変わったルートを選ぶのが好きです。
飛行機で行けるところを夜行列車で行くとか、電車で行けるのを船で行くとかは序の口である。
最短距離だったり、よく聞く空港から行くのではつまらない。
なのであの手この手を使い、目的地までどんな面白いルート選択が存在しているか探し尽くす。
果てには、目的地が先だったのかルートが先だったのかわからなくなる。
乗り継ぎ便が嫌いなので、目的地に乗継でしかいけないようなら、目的地を変えるか、乗継場所で一度降りて観光するのも好き。
直行便を繰り返して、偶然の産物で今まで興味のなかった場所に行くのがたまらない。
結果的に、生きてて訪れることがなかったかもしれない場所へ行けたり、よくよくルートを見たら世界一周していたりする。
今回の旅もそうだった。
日本から東南アジア、そのあとヨーロッパへ行き、さてヨーロッパのあとはどうやって帰ろうかなーとgoogleマップを眺めていた。
私のルート作りはgoogleマップをじっくり眺めるところから始まる。
国と国の距離感、アクセスが良いのか悪いのか、どの都市を中継地にすべきか、マップを見ているとふっと浮かんでくる瞬間がある。
そうして、マップから浮かび上がってきた点と点を結んでいったら、結果的に、西回りで世界一周することになりました。
もちろんヨーロッパから日本にそのまま帰るという手段も選択肢の中にはあった。その方が断然安いし、日程も短縮される。
ただ、休暇はまだ余っており、浮かび上がってきたルートはとても魅力的だったので、行くことにしちゃいました。
よく考えたら、世界一周は昔からの夢だった。
そしてそれには年単位の莫大な時間とお金がかかるものだと思い込んでいた。
なんのことはない、本当にぐるっと「一周」するだけならこんなにも簡単に実現してしまう。
ここ数年は思い描いていたことの実現率がものすごく高く、それに向かって行動していると気がついたらもうその渦中に放り込まれていたりする。現実が加速しまくっている。
別にそれには、引き寄せの法則とかオポノポノとかそういうスピリチュアルなコツはない。
いや、あるのかもしれないけど、それは言葉に出してみたらめちゃくちゃシンプルなんです。
旅行に行きたかったら、航空券を買えばいいし、仕事を休めばいい。
やりたいことがあったら、やればいい。
そりゃーお前が水商売で、明日をも知れぬ生活だから仕事も休めるし旅行に行けるんだよ!!って思う人もいるでしょう。
私は旅をすることに人生を、命を、生活の全てをかけています。
現状、旅のない生活など私には考えられない。
なので、何年もかけて、旅を生活にするべく生きてきました。
でもそれは特別なことをやってたわけじゃなくて、そうするべく動いてきただけのことなんです。
例えば毎月旅行に行くようにした。
そうすると周りの人は私のことを「毎月旅行に行く人」だと思う。スケジュールを早めに組んでもらえるようになる。日程の都合をつけてもらいやすくなる。融通が効きやすくなる。
数ヶ月単位で国外に行く。
そういう人だと思ってもらえるようになる。それが死ぬほど好きで、それなしでは生きていきたくない人だと思ってもらえる。そのライフスタイルを尊重してくれる人が周りに集まってくる。同じような旅好きの人と仲良くなる。価値観を共有する。
結果的に私は、そういうライフスタイルで生きている人、だと周囲に認知され、そういうライフスタイルでも可能な仕事をいただくようになり、旅の最中でも仕事ができたり、現場に出なくても良いように融通を利かせてもらえるようになったのでした。
これって単に「わがまま」とも言えますよね。
「わがまま言ってみんなに迷惑かけてどっか行ってるだけじゃないか」とも言えるでしょう。
しかしですね、わがまま言っていいんじゃないですかね?そもそも。
あなたの人生はあなたのものだし、他人の都合で生きなくていいし、他人に融通を利かせてもらって申し訳なく思うことはない。心の底から感謝すればいい。
なぜこんなことを思うのかというと、私は19で実家を出るまで、ずっと他人の都合で生かされていたからです。
生殺与奪権を握られ、笑うことも怒ることも泣くことさえも、私の自由にはなりませんでした。
なので、もう金輪際、二度と他人の都合では生きないと決めています。
自分の身は自分で養うし、責任も持つし、やりたいことをやる。
でもそれはわがままとは違うと思う。
自分を尊重し、自分の都合を優先して、同時に他人を尊重して仲良く暮らしていくことは十分に可能です。
だから私は変なルートで旅行するし、気付いたら世界一周してるし、やりたいことをやるし、泥水すすり草を食んでも生き残る。
そうできる道を自分で開拓する。
そこがたとえひび割れた大地でも、荒れ果てたジャングルでも、その先に自分だけのオリジナルな楽園があるのなら、血まみれになってでもその先を見据えて生きていくつもりです。
これを読んでくれているあなたは自分のやりたいことをやってますか?
やりたくないことを、いやだなあと思いながらこなして毎日生きてますか?
今休んだら迷惑だからとか、私が辞めたら困るからとか、もしも他人の都合で何かを躊躇してるなら、それ今日で終わりにしませんか。
あなたの手足が明日も思い通りに動くとは限らないし、地球があるかどうかすら誰にもわからないから。
たまには自分の思う通りに生きてみましょーよ。わがまま言ったっていいんだよ。
世の中、死ぬまでやったもん勝ちですよ。
というわけで今日からしばらく世界一周してきます。
旅日記が続きますのでよろしくメカドック。
ドキドキのぼうけんのはじまりだ!