今夜、どこで寝る

旅と踊りと酒

レズビアンでいることと加齢による変化

 

ちょーど最近考えてたこととドンピシャなお題なので書いてみたいと思います。

特別お題「『選択』と『年齢』」

 

そもそもセクシュアリティ、男とか女とか性別で誰を好きになるかっていうのが一生固定されるわけじゃないっていう前提のお話ね。
セクシュアル・フルイディティ sexual fruidity、好きになる相手の性別が定まらず変化していくこと。

gjewel.jp

私は自分をバイセクシャルだと思っていたかったんですよね。
心のどこかで、私はまだ男性とセックスできるし恋愛できると思ってた。
でも年々そういう欲求だったりチャンスがあっても、あ、やっぱり違う!と思って男性と関係を持つことは結局なかった。

誰を好きになるかなんてのは性別に関わらず流動的なもので、Aちゃんが好きでもいつかは別れてBくんを好きになる。
男と女の間を行き来することになるのかなあなんて思ってたんです。
でも違った。やっぱり、女性がいいなーと思う今日この頃。

二丁目とかでよく言われること、レズですと言っていても30くらいまでに「やっぱり男と結婚しようかな…」と思って本当にそっちに行ってそのまま幸せに暮らす人もいる。
親に孫の顔を見せてあげたいから、とかウエディングドレス姿を見せたいから、とかそういう理由で。
そういう人がじゃあレズビアンじゃなかった、ということじゃないと思う。
レズビアンでありながら男と結婚して子供を産む人もいるし、そのまま男性と関係を続けていくこともあると思う。世間体などのために。

年齢が進むにつれレズであることのハードルが高くなり、あるところで一定数脱落したらそのあとは横ばいな気がする。
30前後で一旦迷って、結婚するなり男と付き合うかしていなくなるのか、そこで腹をくくってそのまま自分の意志を貫くか。
それは人生に何を求めるのかによるのだと思う。
現在の日本社会で子どもや世間体を求めたら男性と結婚するしかないだろうし、それが良いとか悪いとかの話じゃない。
どういう生き方を選ぶか、どういう生き方なら自分が幸せなのか、そういうこと。

レズビアンで在り続けることはある種の覚悟が必要だし、でもそれさえ自分の中に持ってしまえばこんなに楽チンなことはない。
自分の心に嘘をつく必要がないし、おかげさまで最近の世の中は随分と寛容になっているように感じている。
私は自分に嘘をつきたくないので、「自分が思う自分」でいることを選んだ。
世の中はきっとこれからも変化し続けていくだろう。
子供が欲しいな、とかどうやって食っていこうかな、とか考えるけれど、それより何より私は自分の愛する人と一緒に楽しく暮らしていきたい。
今私がこう在ることだけが事実だし、加齢による気持ちや肉体、世界の変化も愛する人と一緒に楽しんでいけたらいいなと思う。
おわり。