出国まであと9日。
スケジュールとしては、成田発カタール経由でバルセロナへ。
到着したら買い物やSIMカードの準備などで1泊し、次の日に電車で1時間半のモンセラットという場所へ。
モンセラットで1泊したあと、翌日早朝から歩き始めようと思う。
岩山をくりぬいて作った教会のある場所で、黒いマリア像が安置されている。
このリンクが友人から送られてきて、私は「あ、ここをカミーノのスタート地点にしよう」と思ってしまった。
何よりもメジャーな「フランス人の道」にはかすってもいないこの場所を。
幸いにも、巡礼路は通っていた。ただし、めちゃくちゃマイナーで日本語の情報がほとんど無い「カタルーニャの道」だ。
通る人はあまりなく、アルベルゲに自分一人のこともままあるらしい。逆に静かでいいかもしれない。
カタルーニャの道を歩いていくと途中でフランス人の道に合流するらしいので、そこから先は情報がたくさんある。何も恐れることは無い。
私は岩山とか洞窟がめちゃめちゃ好きで、登れるものなら登りたいし、大小を問わず洞窟があれば喜び勇んで入ってしまう。
しかし、それ以上に、このモンセラットという地に何かあるように思えた。個人的な何か。行ってみないとなんとも言えないけれど、ここを始まりの場所として設定したい。
とにかくモンセラットスタートでフランス人の道に合流するまで歩いた人の情報が一切ないので、手探りで行くしかない。上等である。先駆者になるのは大好きだ。
今後日本人でカミーノに行く人がみんなこぞってこの道を選びたくなるような名文を書き連ねてやろうではないか。フランス人の道?そんなのより、カタルーニャの道ですよ。
道を歩き始める前に、2か月部屋を空けるので大掃除をしている。
2か月もの間リュック一つで歩き続けるというのに、部屋には服や書籍やその他有象無象が溢れかえっている。
帰国した時に全ていらないものに見えたらどうしましょう。