小切手のようなデザインで、カフェやレストランなどで「ありがとう」と伝えたい時に置いていけるメッセージカード「KIMO-TIP」及びKIMO-TIP製作者の方がTwitterでめちゃくちゃ炎上してました。
(当該ツイートは削除済み)
たまにお客さんでチップを入れるフリをしてレシートとか領収書、栞など1円にもならない紙を衣装に挟む人がいるのですがそれを思い出した。気持ちを伝えたいなら気持ちを、お金を渡したいならお金を渡す方が、貰う方は嬉しいです。 https://t.co/tsBcgjEdRu
— まなつ (@dokodeneru) 2019年5月22日
気持ちを伝えたいというのが趣旨なのにお金のような体だからこんなに拒否感があるんだろうな。どっちつかずは良くないという例。
— まなつ (@dokodeneru) 2019年5月22日
厳しいことを申しますと「お金を渡すとびっくりされるから」ではなく「お金を渡すほどではないけどありがとうと何らかの形で伝えたい」人が「まるでお金を渡したかのような気持ちになれる」ためのものではと思いました。気持ちは手紙でほしいし、お金はお金にしてくれと思う。
— まなつ (@dokodeneru) 2019年5月22日
あくまで個人的な感想ですがチップのフリして紙切れ渡してくるタイプの方はダンサーにケチの烙印を押されますし、仮にこのキモチップを渡されても換金できるものなのか手紙なのか紛らわしい。期待はずれに思うんじゃないかな…ほんと渡す側の自己満足のためのものというか…。
— まなつ (@dokodeneru) 2019年5月22日
KIMO-TIP自体は4年前に発売され、売り上げは好調、お褒めの言葉もいただくようなプロダクトだったそうですが、現在はホームページからも消されました。
さてこのキモチップはどうしたら炎上せずに済んだのか?
というのをチップを貰って生活に役立てているポールダンサーとして考察してみました。
その1 小切手や金券・お金風のデザインにしない
まあこれに尽きる。
だってお金かそれに類するものなのかな?と思って
わーい!これでマッサージに行くぞとか衣装買えるぞ〜!
ってウキウキしてよく見たら
「10億万円、釣りはいらねーよ」
なんて書いてあったら
「は?????????????」
って思うもん。
上げて落としてるようなもの。
ツイートでも書きましたが、チップ入れるふりしてゴミとか紙切れとかレシート突っ込んでくるお客さんにショーダンサーはブチ切れていますので、チップのふりした何かというのが罪深いのかもしれない。紛らわしいのは良くない。
その2 気持ちを伝えたいのなら「気持ちを伝えるカード」にするべし
何も私たちチップを貰っている側も、お金だけが嬉しいわけじゃないんですよ。実際手紙もらったり、折りたたんだ紙に「すごく素敵でした、直接言えなかったのでお渡しします」とか書いてあったりするのもらうとそれは涙出そうなくらい嬉しい。ありがとう、明日も頑張って踊るよ!!って思うよ。なので感謝を伝えたいなら何でもいいから小さい紙とかに書いて置いておけば良いと思いますよ。人にもよるけど大体嬉しい。ただ、チップのふりさせるのだけはやめよう。
その3 感謝の気持ちをどう受け取るかは相手の自由である
ありがとう、素敵な言葉ですよね。言われて悪い気する人なんていないんじゃないかな〜〜〜〜と思いつつ、別に求めてない人だって中にはいる。ありがとうと言われてああそうですか、としか思わない人だっているわけです。なので感謝する側はいつも肝に命じておかなければいけない、自分が望む反応を相手がしなくても表明したいほど相手に感謝しているのか?と。
気持ちよく使ってる人もいたみたいなんで、なんかうまいこといくといいですね。
おわり。
余談
・ポールダンサーはギャラよりチップが多い、もしくはギャラが少ないor タダで「ごめんね〜!チップ出してくれるようにお客さん煽るから!」と主催者に当日に言われたりすることもあるのでチップの量がかなり密接に生活に関係している。
・なのでチップ=現金を渡してくれる人は本当に本当に神のように思うし、だからこそ衣装に挟んでいいよーとかきわどいところにチップを入れるのも了承しているので、後で現金でも金券でも(手紙でも)なんでもなかった時の落胆が激しい。
・手紙は手渡し、チップは指定の場所に挟む形がいいよ!