今夜、どこで寝る

旅と踊りと酒

何かを企んでいるように踊る

踊りに対するスタンス・何を表現したいかということを今年に入ってずっと模索し続けている。

あまりにやる気が出ない日々が続き、正直な話「このままもうポールダンサーやめちゃうのかな」「こんなにモチベーションがなかったら上達しないし今の(ポールダンスの)業界に追いついていけない」という虚脱感がすごかった。本当にみんなすごい技をバンバンやってるし、始めて1年くらいの子がめちゃちゃ上手。インスタやyoutubeで色んな技をいつでも見れるし、練習場所が増えたということも一因としてあると思う。

私がやりたいのはポールを使ったお芝居だしポールとのコンタクトインプロヴィゼーションだし私と客席とのコールアンドレスポンス、表現力とその時に湧いて出し悪魔的エネルギーと天使の微笑みが必要なのであってあまりに難度の高いトリックはこの先必要なのか…?というところと、いやここまで続けているのに最新の技術を学び続けないのはまずいのでは?一生が学びでありここでいいやと諦めることは表現力にさえ歯止めをかけるのでは?というせめぎ合い。

今までも難しい技に関しては超絶マイペースに練習し、思い出してはやり、半年くらい寝かせたら急にできるようになってたりしたので(筋力や柔軟性が追いついて)あまり根を詰めて練習することはなかったんですよね。あと練習しすぎて怪我しまくったこともあったのでそれが怖くて。
今後もあんまり無理はせず、一年に1個か2個、技術を習得し、表現力に関しては研鑽を怠らず、自分を…見失わずにいたいなあ。
多分それが一番大事なことなんだな。自分を見失わないこと。

何かを企んでいるように踊るね、人が変わったような踊りをするねとよく言われるが、それが一番嬉しいな。芝居を見ているようだったとか。伝わっているのであればそれが何より。
おわり。