今夜、どこで寝る

旅と踊りと酒

オンラインスペイン語レッスン「スパニッシモ」にインタビュー掲載されました

日本はそろそろ寒いのかな。まだ暑いのかな。

私がスペインや南米ペルーに行くにあたり、真面目にスペイン語学習をしよう!と思って利用させていただいているオンラインスペイン語レッスン「スパニッシモ」さまにインタビューをしていただきました。

全文はこちらで見れます。

www.spani-simo.com

ちゃんとスペイン語を勉強しよう!と思ったのはスペイン行った後にペルーに行った時から。
スペインはまだ英語が通じたんですけど、ペルーはほぼ通じず…
そして全然スペイン語勉強してなかったので、現地でネットで検索したりしながら、数字や挨拶を覚えました。
そのあと帰国してから個人の先生を探したり、自分でテキスト進めたりして学習しながら、オンラインレッスンに行き着きました。

オンラインレッスンの何がいいかって家から出なくていいことですね…。
寝て起きて寝巻きのままでも受講可能。
真っ先に覚えたスペイン語は「Tengo sueño.(眠いです)」
私のような出不精、不規則な生活でも語学学習をしたい人にぴったりです。
スペイン・ペルー・グアテマラ・メキシコの人のスペイン語を聞いたけど、グアテマラのスペイン語は聞き取りやすいなあと思います。

スペインに長期滞在したり、スペイン語圏に遊びにいくのが好きなので、これからも不規則ながらスペイン語学習は継続していきたいなあ。
正直スペイン語のレベルはまだまだで、英語の方がずっと話せるのですが、なぜか電話するときはスペイン語の方が緊張しないで話せる。
英語はちゃんと通じるかな?と思うけど、レベルの低いはずのスペイン語の方が堂々と話している自分がいてとても不思議。体に馴染む言語です。
英語もスペイン語も継続が大切かと思いますので、毎日コツコツ続けていきましょ〜。
英語もまず英検準1級とかから、スペイン語はDELE A2くらいを目標に頑張りまーす。

おわり。

【巡礼15日目】GranadaーBarcelona

f:id:dokodeneru:20170909015630j:image

満月の夜に13時間のバス移動。

この旅2回目の夜行バス。

幸いにも隣の席は空いていたのでいつも通り横になってなる。今夜はバスで寝る。

明日はどこで寝るのかな。

 

バスは夜明けの隙間を縫いながら海沿いの街をただ走っていきました。

ところどころ、名もないビーチが見える。朝日に海が輝いている。

やっぱり内陸の旅向いてないなー。水辺が好きなんだな。歩いてすぐ海とか川とか湖があってほしい。

しかし、カミーノはまた挑戦したいな。今度は100kmくらいからで。

 

f:id:dokodeneru:20170909020032j:image

 

昼頃にバルセロナに着いて、リュックを背負って街を歩く。

色んなものを捨てまくって、また買い足して、重さはあまり変わってないはずなのに、随分軽く感じる。

私は辛いことはすぐ忘れてしまうので、また忘れた頃に自分から何か「辛いこと」を始めてしまうかもしれない。重い荷物を背負って足にマメを作って、大好きな人から遠く離れた場所へ行って毎日泣き暮らすような、そんなことを。

そしてまた気付いて、要らんものを捨てて、身軽になって歩き出すのかな。その繰り返し。ずっと一生。

それでもその時、誰かが電話に出てくれたら、重い荷物を背中から下ろした時の感覚を思い出せるなら、それは救いだと思う。そう思った。それこそが救いだ。

手で触れる、目で見ることのできる愛のかたち。地球の裏側に電話をかけられるデバイスと30L入るバックパック、お守りがわりの銀のピアス、揺れるバスの中で書いて汚い字になったポストカード。そういうものが目に見えないものをやりとりするための尊い装置になる。

 

書けることが本当にしあわせだと思った。頭から言葉が溢れてきて毎日自分の気持ちや世界のことがちゃんと説明できる。自分の言葉で、自分の意思で。わからないことがない。今はまだうまく書けないことも、時間が経てば言葉にできると信じてる。というより、そうなんだと実感した。もうこわいものはない。

誰かに手紙を書くことも、ブログを書くことも、頭の中で言葉を綴ること、メールを書くこと、そのように言葉や文字と向き合えることがなにより嬉しい。本当にずっとこうしたかった。これが欲しかったものです。私には彼女というミューズもいるし、なんだか森の中の美しい泉のそばに家を建てたような気分。

 

さあ次は何をしようかな。

時間はたくさんある、この街で、もしくはまた別の街で、色々書きたいな。それがあれば。

それさえあれば私は大丈夫です。

【巡礼14日目】Granada

f:id:dokodeneru:20170907060343j:image

前日の移動疲れと酔っ払ったことによって12時間寝ました。昼起床。

ぐだぐだ支度をして、宿の近くの植物園でぼんやり。のち、ジェラートを食べに行く。

f:id:dokodeneru:20170907060410j:image

ツイッターでグラナダのジェラート情報をだなえさんが呟いてくれていたので美味しいものにありつけた…!
普段アイスをあまり食べないけど、グラナダ暑いのでとても美味しかった。ちょうどいい感じ。

 

f:id:dokodeneru:20170907060436j:image

そのまま特に目的なく歩き出した。
アルハンブラ宮殿の周り、川沿いの道を歩いているとテラスで食事をしてる人がチラホラ。
気持ちの良い天気、風もちょうどよく、そのままテラス席で昼から飲みました。

 

f:id:dokodeneru:20170907060458j:image
でね、知らなかったんですけど…ビール一杯頼むごとにサービスおつまみが付いてくるんですよね…しかも結構でかい…
他のものも頼んでたから全然食べきれなくて持ち帰りました。最高かよ。

 

f:id:dokodeneru:20170907060519j:image

サービスの何か。牛肉の煮込みみたいなやつとポテト。美味しかったー!
絶対にまたこのくらいの時期にグラナダにきて外でビール飲もうと心に誓いました。
アルハンブラ宮殿行かなくても全然楽しめるね。
箱物があるところは「観光しなきゃ…」ってプレッシャーがすごいので、できるだけ海とか公園とかぼんやりできる場所があるところを選んで行きがちだけど、グラナダ良いですね。ぜひまた来たい。

 

f:id:dokodeneru:20170907060606j:image

宿に戻って彼女と電話したり、スーパーで買ってきた材料で山盛りのサラダを作って食べたりのんびりしました。

さて、今から夜行バス13時間かけてバルセロナへ。
なぜタンジェからここまで13時間かけてきたのにまた強行ルートを辿るのかというと、このバス、海沿いの街を走っていくの…
行ってみたかった場所をいくつも通るので、降りられるわけじゃないけど雰囲気を味わいながら移動できるのが素敵だなと思って…
飽きたら寝るし、寝れなくなったら書き物でもしよ。

【巡礼13日目】TangierーGranada

f:id:dokodeneru:20170906062124j:image

鶏がけたたましく鳴き続けるので5時頃に覚醒。
8時のフェリーでタンジェからタリファへ戻る。
少し波があるからなのかフェリーの出航が遅れていた。

f:id:dokodeneru:20170906062145j:image

11:00にタリファ着。
フェリーターミナルを出てすぐのところにアルヘシラス行きのバスが停まっている。
席数は限られており、最終的には満席になっていたので確実に乗りたければ早めにフェリーから降りるように心がけたほうがよさそうだ。
フェリーのチケットを見せるだけで乗れます。
11:20頃にタリファ出発。
11:55 アルヘシラス港着。

本当は11:45発のAVEで16:00にグラナダ着く便に乗りたかったけど、間に合わなかったので15:30発のチケットを駅で購入。

 

電車に乗って、あと1時間くらいかな?と思ったらなんと、駅の工事をしているからここで降りてバスに乗換えろと言われる。
まじかー!駅を出てすぐのところにグラナダ行きのバスが停車している。
着けばなんでもいいや…

 

f:id:dokodeneru:20170906062217j:image

宿に着いたのは20時少し手前。
7時にタリファのホテルを出たから、実に13時間の移動!
着いた時、ちょっと泣けた。

 

ともかく、今日はフラメンコなのである。
グラナダに行くのだしロマの洞窟でフラメンコが見たいなぁーと思い色々とリサーチ。
最初VELTRAで、有名なお店「Zambra Maria la Canastera」のショーと送迎が35ユーロだったので申し込もうと思ったらなぜかエラーで上手くいかず…
google mapで検索してお店の位置を確認して、ホームページがあったので見てたら予約フォームがあったので、前夜にそこから超簡単なスペイン語で「明日一人予約お願いします」と送ってあった。
そしたらスペイン語の予約詳細メールが次の日届いていた。
そのメールに希望のコースを返信すれば予約完了らしい。

ショーとドリンク付き 22ユーロ
ショーとドリンクと市内からの送迎 28ユーロ

の2つから選べます。

というわけで当たり前ではありますがお店に直線予約したほうが多少お安く行けます。お支払いもお店でしたよ。
予約のスペイン語もそのあと来るメールもグーグル翻訳使えばそんなに難しくないので、トライしてもいいかもね。
私は送迎付きのコースを選びました。

f:id:dokodeneru:20170906062252j:image

送迎は市内中心部からミニバスで。
土地、景色の良いところで夜景が撮れるよ!と停車してくれた。親切〜

 

ミニバスはどんどん狭い坂道を登り、サクロモンテ地区に入っていく。

f:id:dokodeneru:20170906062318j:image
奇しくも本日、満月。
丘の上に光る月に言葉を失った。

 

 f:id:dokodeneru:20170906062358j:image

タブラオについて、中に入ってちんたらお金払ったりしてたら入り口に一番近い端っこの席に座ることになった。
もうちょっと真ん中が良かったなーとか思ってたら、なんとそこは最前列だったのでした…
うわラッキー…!と心の中で叫ぶ。

 

f:id:dokodeneru:20170906062340j:image
踊り手も歌い手もギターも目の前。

踊り手のお姉ちゃんが、隣の椅子に座っている。
なんなら途中、ギターのおっちゃんが私の目の前に椅子持ってきて、おっちゃんと私の膝と膝の距離、30センチくらいだった…

 

f:id:dokodeneru:20170906062434j:image

このギターのおっちゃんはマエストロと呼ばれており、すごいテクニックの持ち主だった。かっこよかったなー…

 

端っこにいたせいか、ショーの後半で客を立たせて一緒に踊らせる演目で真っ先に女性ダンサーに手を取られて立って踊ることになった。
フラメンコはもちろん未経験。見よう見まねで、ダンサーと向き合って踊る。
踊り手の若いお姉ちゃんが、もっとやれ!と目で煽ってくる。もっとできるだろ!と手招きする。それに応えようとステップを踏んでみる。
気持ちいい。気持ちよすぎる。
ああ、踊るって楽しいな。こんなに楽しかったんだ。とくらくらした。

 

もっともっと踊りたい。
この先、きっと他にも色んな仕事をすると思う。
性格上ひとつの仕事だと飽きがきやすい。
マルチタスクが向いている。
だけど、踊ることはやめないのかもしれないなと思った。それがどんな踊りであれ。

【巡礼12日目】Tangier

f:id:dokodeneru:20170905050410j:image

7:30に起きてホテルの朝食。
景色が良いテラスでのんびり。
こんなにちゃんと朝ごはんを食べるのが久しぶりで、いいなあとしみじみ思う。
外に朝食を食べに行くのが好きで、早起きしてモーニングを食べに行ったりするくらいなので、ホテルの朝食も大好き。
丁寧に時間を過ごしてる感じがいいのかな。

 

朝食後は部屋でだらだら。
昨日の経験上、日中は暑いし客引きがしつこく歩くのに適していない。
日が陰り始めたくらいから散策に行こうと決めていた。

f:id:dokodeneru:20170905050446j:image

15時頃ホテルを出てまずはFRSというフェリーのカウンターへ。
明日の朝一番でスペインに戻るフェリーを予約する。
その際、スペイン側のタリファに着いたら、アルヘシラスに行くバスに無料で乗れるからねと伝えられた。
これで一安心。アルヘシラスへ行く足も決まった。無事、グラナダへ向かえそうだ。

f:id:dokodeneru:20170905050525j:image

そのあとは海沿いの道を特に目的なく歩いた。
ビーチもある。
やはり海はいいな。

f:id:dokodeneru:20170905050603j:image

ラクダがいた。ラクダ…

 

お土産屋をひやかそうと思ったらメディナの中のお店より随分安く、というか値札もない店ばかりだったのに値札があり、全く押しの強くない物腰の柔らかい店主の対応に感激してアクセサリーなどを色々まとめて買った。
モロッコの物価にしたらそれでも高いんだろうけど、まとめて買うから値引きしてよと強気な価格を言ってみたらOKだった。もっと安かったんだろうか。
買い叩くのも気がひけるのでちょうどいい額で買えていたらいいんだけど。

f:id:dokodeneru:20170905050645j:image

新市街のほうまで来てショッピングモールへ。
お茶をして涼み、巡礼用の長袖しかなかったので半袖の服を購入。セクシーなマネキンをガン見。

f:id:dokodeneru:20170905050727j:image

海外に来てその土地のスーパーやショッピングモールに入るのが結構好きだ。

気になる店もろもろ。

f:id:dokodeneru:20170905050751j:image

さむい。

f:id:dokodeneru:20170905050808j:image

スシダイスキ

f:id:dokodeneru:20170905050826j:image

ハッシュタグ…


一通り見て回ったのでまた海沿いを歩いて帰った。
メディナの中より人が少なくて歩きやすい。

やはり人混みはどんな国でも苦手だし異常に疲れるし、知らない人から話しかけられるのも本当に無理である。
なのに、それなのに、なぜかわたしはまたモロッコに来たいと思ってしまっていた…
なんでだろう。不思議な魅力。
振り回されるのがわかっているのに別れられない恋人みたいな。

 

夕飯はプチソッコと呼ばれる広場の横のレストランで。

まだ一回もモロッコ料理食べてないし、クスクスをオーダー。

f:id:dokodeneru:20170905050900j:image
でかい。量すごかった。食べ過ぎて苦しい…

f:id:dokodeneru:20170905050926j:image

お店自体はテラス席から通りを見下ろせて、落ち着いて食事ができて良かった。
通り沿いだと人からの視線が強すぎて大変疲れる。
アジア人というだけでも珍しい上に、女。男社会なイスラム教の国ではしんどいものがある。
声をかけないで。挨拶もしなくていい。どうかほっといてほしい。胃が痛くなるから。

 

ホテルに戻ったら受付の人に「渡しそびれてたお釣りだよ」と10DHR渡された。約1ユーロ。
確かに宿泊代を支払った時、レジにお金がないからお釣りあとでもいい?と言われていたが、すっかり忘れていた。
何もかも適当かと思っていたモロッコ、意外なところで律儀。
こういうことがあるから、また来たいと思っちゃうのかな…わたしチョロいですね…

昼間も、写真を撮ってほしくてたまたま話しかけてきた知らん人にお願いしたとき、これ絶対にあとでお金要求してくるんだろうなぁ…と思ったら世間話だけして普通に去っていったし。たまたまかもしれないけど。
女の一人旅だから、ある程度は安全対策を考えて行動するのも大事だけど、ガチガチに構えてしまうと大切なものを見落としてしまう気がした。
人の優しさだったり親切だったり、そういうもの。

明日も早いので荷造りして就寝。
スペイン側に戻ると思うと、慣れた場所に行ける感じがしてすこしホッとしている。

【巡礼11日目】SevillaーTangier

f:id:dokodeneru:20170904162830j:image

寝つきが悪く浅い眠りを繰り返した。
朝起きて彼女と電話。異国にいても声が聞けるって本当ーーーにいいなぁ。ジョブズに感謝。
シャワーを浴び、ホテルのフロントでバスのチケットをプリントしてもらう。
このホテル、設備はボロいけどスタッフはどの人もとても親切だった。電車のサンタフスタ駅とバスのプラド・デ・サンセバスチャン駅のちょーど真ん中だったし。ロケーションって大事ですね。

セビージャの街を歩いてプラド・デ・サンセバスチャンバスターミナルへ。

 

f:id:dokodeneru:20170904162900j:image
やっぱりヤシ。南なのね。
教会の鐘の音が響いている。荘厳で綺麗。

f:id:dokodeneru:20170904163015j:image

バスターミナルのカフェ。

座席は指定制だったけどそんなに混んでないので適当に座る。
wifiなどはなし。USB充電器あり。
TG COMES という会社のバスです。

f:id:dokodeneru:20170904163101j:image

セビージャからタリファ行きでチケットをとったけど、どうもこのバス、アルヘシラスとラ・リネア・デ・コンセプションにも行くらしい。
アルヘシラスからもタンジェに行けるけど、そっちの港は街から遠いみたいなのでとりあえず行きはタリファ側からモロッコに入ることにする。
帰りは、そのあとグラナダに行きたくて、アルヘシラスに行かなければなので考え中。
モロッコ側にいるときに街から離れたタンジェ新港に移動してアルヘシラスに向かうか、タリファに戻ってそこからバスでアルヘシラスに向かうか。二択。
できるだけ早く確実にアルヘシラスに向かうにはどちらがいいだろう。
タンジェ新港で船が欠航して待たされた人の話も見たし、ちょっとリスキーではある…

 

タリファには12:25到着となっていたけど、実際に着いたのは12:40。
13時の船に乗りたいのにこれはまずい。
しかもバス乗り場は港から車で5分ほどの距離。

f:id:dokodeneru:20170904163159p:image

ここがバス乗り場

バス乗り場にはタクシーが数台待っていたので真っ先につかまえてフェリー乗り場へ。
12:45。受付で片道のチケットを購入。
FRSのフェリーで41ユーロ。

荷物検査を通りパスポートコントロールを抜けて待合室に行き、13時に乗船開始。
船に乗るとみんなが船内のパスポートコントロールに並んでいる。
とりあえずバックパックを窓際の席に置いてパスポートコントロールに並ぶ。このときチケットと一緒に渡された乗船カードを書く。

船が出航したのは13:37。
12:45というギリギリの時間に受付を通ったわたしよりはるか後にまだたくさん人が乗ってきたということは、13時を過ぎていたとしても恐らく乗船は可能だったんだろう。
間に合うに越したことはないが、少しくらいなら時間が過ぎていても大丈夫そうだ。
焦る気持ちがいやなのでタクシーに乗ったけど、歩いていても間に合ったかも。

席にはなんとコンセント。すかさず充電。
wifiはないっぽい。

f:id:dokodeneru:20170904163300j:image

13:35頃にようやく船が動き出す。
1時間ほどで到着。モロッコはスペインと時差が-1時間なので到着しても13:30。
お得な気分?

下船しようと並んでいたら前にいたトルコ人のカップルに声をかけられた。
日本のアニメ大好き!だそうでイスタンブールで古着屋やってるとのこと。
機会があったらまたトルコも行きたいな〜

f:id:dokodeneru:20170904163341j:image

Googleマップをオフラインで確認しつつホテルまで。
噂にたがわぬしつこい客引きと、レートがよくわかってなさそうだったら容赦なくごまかそうとしてくる両替屋に遭遇し少し疲れる。
うっかり数時間寝落ちしてしまい、19:30ころ適当に街へ。
何食べようかな〜と歩いてたらうっかり中華料理屋を見つけ、この旅初めての米にありつく。
ビールもあってちょっと嬉しい。イスラム圏だし飲めないかと思ってた。

昼間は暑いし日差しも強く、客引きもウザくて歩くのがめんどうだったけど夜はなかなか良い。
夜の散策と大好きな映画については長くなったので別途書きました。

http://www.dokodeneru.com/entry/2017/09/04/081529

 

ホテルの隣の商店で水を買い、おとなしく戻って就寝。
もう1枚くらいTシャツが欲しいので明日はショッピングモールにでも行こうかと思う。

「Only lovers left alive」が好きすぎてモロッコのタンジェに行った話

f:id:dokodeneru:20170904081153j:image

2014年2月、私はどん底にいた。
様々なことがあまりに上手くいかず、すべてが絡み合い、精神的に追い詰められていた。希死念慮さえあった。しかし実行に移すわずかな気力すらわかなかった。

無職ではなかったが予定していたことが次々とキャンセルになり何もすることがなくなってしまい、茫然自失の日々をしばし送った。

ストレスで眠れず、少しうとうとしても浅い眠りを繰り返し、わずかな物音で飛び起きてしまう。

ただ眠りたかった。何も考えず、死んだように。何かを考えたくなんてなかった。頭ばかりが動き、心が死んでいた。音のない世界で、誰もいないように感じられる場所で、深く深く、眠りたかった。


そんな時、私の心を慰めて、精神的な死の淵から真に救ってくれた映画が三つある。

パブロ・ヘルべル監督「Blancanieves」
井口奈己監督「ニシノユキヒコの恋と冒険」
そして
ジム・ジャームッシュ監督の「Only lovers left alive」

 

この三作品がほぼ同時期に公開していたことは本当に奇跡だったと思う。
一見、なんの共通点もなさそうなのだけれど、この三作品には「静けさ」という確かな繋がりがある。作品全体に張り巡らされた静けさ。それが私の心を何よりも慰めた。
ブランカニエベスとニシノ君については別途語るとして、今回はオンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブについて書く。

 

様々な映画レビューでこの作品について語られているけれど、私にはそんなに専門的なことはわからない。
ジム・ジャームッシュ監督の映画を見るのも初めてだった。

 

物語は数百年以上生きている美しい吸血鬼のカップル、アダムとイヴの生活を追う。
アダムはデトロイトの広いアパートで楽器を弾き、人目を避けながらもミュージシャンとして活動している。
イヴは本が好きでモロッコのタンジェに暮らしている。
離れて生活する二人だけど、iPhoneを使ってテレビ電話をしたりテクノロジーを活用することもある。
また、人間を襲って血を吸うことはなく、汚染されていない血液をドクターから仕入れて飲むなど、現代に生きるヴァンパイアとしての在り方、二人が思う「吸血鬼としての矜持」が描写される。

 

物語の最中、様々な作家や音楽家、歴史などの引用が山のように出てくるけれど、それらが全くわからなくてもすごく良い。
作品全体に張り巡らされた退廃的で静かで美しい雰囲気と、気だるい音楽がこわばった脳をゆるませてほどいていく感覚になる。

 

ある事件がありアダムとイヴはデトロイトを出てモロッコ・タンジェへ向かう。
夜行便を乗り継ぎ、狭い路地が入り組んだ迷路のような旧市街、メディナの中にあるイヴの隠れ家へ向かう。

f:id:dokodeneru:20170904081248j:image

そのタンジェの裏路地のシーンを初めて見た時、鳥肌がたった。
最初は映画の冒頭、ティルダ・スウィントン演じるイヴが一人でタンジェを歩いている時だった。
深夜のタンジェ。オレンジ色の街灯が白い壁を照らしている。すれ違うのがやっと、という感じの細い路地を、スカーフをかぶり目だけを出したイヴが歩いていく。
すれ違う男たちが声をかけ彼女をじっと見つめ、やがて目をそらす。

f:id:dokodeneru:20170904081325j:image

余計な音は何もない。人はいても街が眠っている。
静けさを壊さぬよう、空気をかき乱さないように歩く術を吸血鬼であるイヴは知っている。それは気配を消すことなのかもしれない。息を殺すことなのかもしれない。あるいは、私たちが知り得ない吸血鬼だけにできる特別なスキルの可能性もある。
生きていてそこにいても、まるで存在していないかのような儚さ、それなのに目を離せなくなるような存在感。
イヴの振る舞いは私を相反する気持ちにさせた。

f:id:dokodeneru:20170904081423j:image

ここタンジェに来てみてわかったけれど、この街の人々はとにかく人を「じっと見る」。
私が観光客というのが主な要因だろうけど、余所者らしき人をとにかくまっすぐに見つめる。
それは「こいつから金を取れそうだ」という下心だけでなく、どこの誰ともわからないよそ者をつい見つめてしまう物珍しさもあるのだと思う。じっと見つめることで、その人の人となりを無意識に見極めようとしているのかもしれない。


映画の中のイヴもその視線からは逃れられない。

しかし、人々は一瞬は彼女を見つめるものの、視線を外してしまう。
それは人の持つ恐怖心や本能が、彼女を
「見つめてはならない」
存在だと気付かせるからに他ならない。
タンジェに住まう人々は、見つめることでイヴがどんな存在か、頭ではなく体でわかってしまうからだ。捕食される側の気持ちになる。彼らの目や心は研ぎ澄まされている。その人が金を持っているか、言うことを聞きそうか、自分に害を為す恐ろしい存在かどうかはただじっと見つめればいい。頭で考えず、心で感じる。

f:id:dokodeneru:20170904081453j:image

イヴが歩いていた裏路地を私も見つけたいと思った。静けさが支配する場所。
細い路地へ入れば入るほど、後戻りできない、どこかへ迷い込み二度と帰れないような心細い気持ちになった。
あと少し、あと少しだけと歩みを進めたけれど、体が言うことを聞かず入れなかった場所もある。頭では考えず、心の感じるままに。

 

いくつかのブログで「タンジェは泊まるような街じゃない、特に面白いものはない」と書いている人がいた。
確かに、特筆すべきスペシャルなものはないかもしれない。ジブラルタルに隔てられたスペインの対岸の港町。アフリカの入り口。吸血鬼が潜んでいそうな細い路地と静かな夜更け。人々の強すぎる視線。人懐こい野良猫。写真を撮ると怒る酔っ払い。
頭で考えない場所。心で感じる場所。

 

これ、というスポットがないと楽しめない人はタンジェをすっ飛ばして青い街「シャウエン」に行くのもいいかもしれない。
けれど私にとっては、この誰もが通り過ぎる、怪しくて小汚くて猥雑な街が、その静けさがひととき何よりの救いだった。
ここで眠りたいと思った。街が完全に死んだ真夜中に取り残されたかった。
今夜、その夢が叶う。
おわり。