いつになったらこのファイティング・ポーズを私はやめられるんだ、という気持ち。
人生がまあまあ順調だったり、この先はきっとこうなるよね!みたいな愉快な展望に満ち溢れている時は人間そこまで文章書きたいと思わない。そうなんです。
私は今、道に迷っている。
正直、ポールダンサーをやめようかなと考えている。
(まだやってたんだ!!!と思う方もいるでしょう。やってました。)
コロナ禍はほとんど定期の仕事がなくて、たま〜にイベントに出させてもらったり、他のことをして細々と暮らしていた。2020年4月から専門学校に入学していたのもあり、不幸中の幸いなのか?今年の3月までは学校の勉強にとにかく忙しく、あまりポールのことを思い詰めて考えたりもしなかった。
そして学校を卒業して、またちょこちょこポールをするようになったらね、なんかもうこれじゃないのかもなーという気持ちになった。不思議と。
なんだかもうずっとずっと戦ってんのよ。
それは仕事の待遇だったり、仕事の相手だったり、状況だったり、他のポールダンサーだったり対象はさまざまなんだが。
喧嘩をしているわけではない。ただ私の心の臨戦体制がまったく解かれない。
この仕事をしていると一切の油断ができない。
誰に裏切られるかもわからないし、いつお店がなくなるかもわからない。
そんな殺伐としてんの?とお思いでしょうが、そうなんです。
いやもちろんそうじゃない人や場所もあると思うけど、やっぱり根本は水商売なので、この先の保障なんて何一つないのね。
それも織り込み済みで普通の仕事よりは少し高いお給料を、その日にもらえるってのがいいところでもあるんだけど、ちょっと疲れたんだな。
きっとその疲れに目を背けてずっとずっと続けていくこともできはするのだろう。
しかし最近の私のショーときたら、感情が無である。
キラキラした気持ちや、こういう表現をしたいというものが尽き果てている。
なのでとりあえず派手な技や逆さになることに重きを置いて踊っている。
そんな中でもよかったよと声をかけてくれるお客様がいる。
逆に今までの自分の踊りはなんなんだったんだ?と思ってしまう。
こんな感情無の踊りも評価されるのだとしたら今まで一生懸命踊ってきた私の、こだわりの、表現や気持ちを詰め込んだショーはなんだったのですか?
なんでしょうね。こだわりのラーメン出してたのにある日インスタントラーメン出してみたらもっと評価されて虚しい…みたいな?
とにかく私はもう戦いたくねえんだ。疲れたよ。
愛とか夢とか、希望とか、そういうものだけを集めて生きていきたいよ。
それでいてお金も稼げる仕事なんかないかなー。
おわり