今夜、どこで寝る

旅と踊りと酒

2016年に読んだBL

引き続き2016年に読んだBL特集です。
ランキング形式にしちゃおうかな。
ランクインした=相当良かったということです。ぜひ読んでほしい。

 

 1位 ポルノグラファー / 丸木戸マキ

ポルノグラファー (onBLUE comics)

ポルノグラファー (onBLUE comics)

 

 勢いある若者とそれをたぶらかすしっとりした美青年…淫靡な言葉の乱舞にうっとり。
なんでもないシーンがエロい!!この作者の描く絵は雰囲気があります。漂うエロスがすごい。ストーリーも良い。思わず唸った作品でした。今はスピンオフを連載中ですよ〜〜

 

2位 春風のエトランゼ / 紀伊カンナ

春風のエトランゼ 2 (onBLUEコミックス)

春風のエトランゼ 2 (onBLUEコミックス)

 

 on BLUEを贔屓してんのか?!と自分自身で思いました。そういうわけではありません。
絵柄は可愛らしいんだけど二人の関係性がしっかり描かれているところ、心情の揺れ方の描写がすっごく好き。これぞ萌え。早く続き読みたい。

 

3位 テンカウント / 宝井理人

テンカウント (5) 通常版 (ディアプラス・コミックス)

テンカウント (5) 通常版 (ディアプラス・コミックス)

 

大ヒットしておりますね。かつてBL界にセックスするのにキスしなかったカップルがいただろうか?!(多分いるでしょうけど)
キスの意味を胸に問い直したくなりましたね。絵も綺麗で読みやすいしビクビクしてる城谷さん可愛いです。

 

4位 さんかく窓の外側は夜

さんかく窓の外側は夜 4 (クロフネコミックス)

さんかく窓の外側は夜 4 (クロフネコミックス)

 

 ヤマシタトモコ作品大好きなのですが、これはオカルト要素も相まってさらにスキ!怖い!エロい!エリカちゃんも可愛い!ストーリーも面白い!続きが出るまで結構かかりそうなのでヤキモキしています。

 

5位 囀る鳥は羽ばたかない

囀る鳥は羽ばたかない 4 初回限定小冊子付 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

囀る鳥は羽ばたかない 4 初回限定小冊子付 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

 

 融通の利かない一途な男×淫乱ドM誘い受けネコ、鉄板といえば鉄板なのでしょうか。今年読んだのじゃないけど雲田はるこ先生もヤクザ物描いてましたね。
こういうカタギじゃない職業の男たちにそこはかとなく香るエロスって一体なんなんでしょうか?背徳感?生死をかけた仕事だから?

 

思ったよりたくさんは読んでなかったな〜
人様のオススメが知りたい。
おわり。

2016年に読んだ本・観た映画

今年は春先に部屋の大掃除をした関係で、紙の本からkindleへ移行した年でした。
紙の本はほとんど売払い、kindleで買い戻しました。
その後、紙で買った本はほんのわずかで、どうしてもkindle化しなさそう、もしくは時間がかかりそうなものに関しては紙で買いました。
音楽もiTunesだし、映画も最近はAmazonプライムビデオで観れるし、便利な世の中で最高です。

さて今年読んで良かった本、そして良かった映画をまとめていこうと思いまーす。
BLは別途書く予定。

 

漫画編

ムシヌユン(3) (ビッグコミックス)

ムシヌユン(3) (ビッグコミックス)

 

  ナチュンの頃から大好き・都留泰作先生の連載中の作品。
SF・南国・エロ?グロ?が絶妙に混じり合う世界観がたまりません。
都留先生の描くたゆんたゆんな女子が好き。

 

ハクメイとミコチ 4巻<ハクメイとミコチ> (ビームコミックス(ハルタ))

ハクメイとミコチ 4巻<ハクメイとミコチ> (ビームコミックス(ハルタ))

 

 思った以上にハマってしまった!ほっこり丁寧感が良いのか。なんなのか。
小人の作る料理が美味しそうで食べたい…マキナタに行きたい…

 

波よ聞いてくれ(3) (アフタヌーンコミックス)

波よ聞いてくれ(3) (アフタヌーンコミックス)

 

 いつも期待を裏切らない沙村広明。ミナレ、気持ちはわかるぞ。

 

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子<九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子> (ビームコミックス(ハルタ))

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子<九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子> (ビームコミックス(ハルタ))

 

 「ダンジョン飯」がヒット中の作者の短編集。
この人の漫画好きだなー!ダンジョン飯みたいなコミカルなのも良いけどシリアスな作品、すごく良い。

 

 

イムリ 20<イムリ> (ビームコミックス)

イムリ 20<イムリ> (ビームコミックス)

 

 角川セールの時に一気買いしたんですけど…定額でも買いたい!
作り込まれた世界観で、没頭できること間違いなし。

 

活字編

 

破天 (光文社新書)

破天 (光文社新書)

 

 インド仏教界のトップに立つ日本人僧、佐々井秀嶺氏を取材したルポルタージュ。
めちゃめちゃ長いんですけど時間を忘れるほど面白いです。私の知らないインドがそこにあった。

 

 

ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

 

 村上春樹のエッセイのなんとなーく力が抜けた感じが好きだな。
雨天炎天もお気に入りです。

 

 

ナゾの遺構「トンカラリン」 火の国(熊本)の大地に眠る聖書の世界

ナゾの遺構「トンカラリン」 火の国(熊本)の大地に眠る聖書の世界

 

 ものすごいトンデモ本ではあったのですが、トンカラリンに興味のある人にはオススメかな…。読み応えはありました。

 

 

カミーノ! 女ひとりスペイン巡礼、900キロ徒歩の旅 (幻冬舎文庫)

カミーノ! 女ひとりスペイン巡礼、900キロ徒歩の旅 (幻冬舎文庫)

 

 スペイン巡礼行きて〜!!歩いて・歩いて・歩いたその先に人は何を見るのだろうか?
何もかも失った時、なぜ人は歩くのだろうか。四肢を動かし生を満喫しましょう。

 

映画編

 


映画『五日物語ー3つの王国と3人の女ー』30秒予告

 記事に書いちゃうくらい最高でしたよね!これを見ずに2016年終われません。
DVD買っちゃおうかな〜

 


映画「キャロル」予告編

 ケイト・ブランシェット超超素敵だった…
この映画は選択するってどういうことかを美しく描いていて陶酔できた。



映画「オデッセイ」予告Z

わくわくおイモ育成日記@火星!って感じですごく楽しく観れました。
キャストアウェイ宇宙版といってもいい。

 

今年は全然映画館で映画を見れなかった・そして来年も見れなさそう…
その分WEBサービスをフル活用して過去の名作をたくさん見たいなー。

おっぱいが大きかったのでポールダンサーになった話について追記

ちょっと思うところがあったので追記を。
 
 
記事について書いてくださった方々、ありがとうございます。
言及してくださったブログ記事の中に、
「おっぱいにコンプレックスがあった人がそれを克服した話」
というような言及が複数あるのですが、それは違います。
 
この記事は、
おっぱいにコンプレックスがあったから会社員を辞めてポールダンサーになった話」
ではありません。
 
私自身は自分のおっぱいを体の一部としか認識していなくて、それが人に揶揄されるのも知っていたけど、おっぱいに対してコンプレックスや劣等感を抱いたりはしていなかった。
ましてや
「おっぱいが大きくて恥ずかしい」
とか
「おっぱいが大きいことが嫌だ」
とは思っていなかったし、今も思っていない。
 
 
物理的に邪魔だなあと思うことはある(服の着こなしが難しいとか、ポールの時技の妨げになるとか、走るとき痛いとか)。
それは背の高い人が、天井の低いところは歩きづらいみたいな、そういう意味合いだと思っています。
 
 
・おっぱいが大きいことは何でもないことだと思っていたけど、必要以上に注目されて、揶揄する人がいたことに驚いた。
・おっぱいが大きいことに価値を見出す人々がいることを知った。
・ポールダンスをやりたかったので会社を辞めた。好きなことをやる方が人生楽しい。
という内容のつもりで書きました。
 
 
「おっぱいが大きい自分がすごく嫌だ!自分が嫌いだ!
人にも言われるしもう最悪!
でもポールダンスをやっておっぱいが大きい自分ごと好きになれました!」
というストーリーではないのです。
どちらかといえば私は、自分の内面や生い立ち、家庭環境に強いコンプレックスがあったし、それは今も根深く残っていると思う。
 
なので体のコンプレックスを克服して強く生きていく、という話とはちょっと違います。
 
私が伝えたかったメッセージとしては、
・自分の体は自分のもので、誰かにどう思われようが、愛して大事にしよう。
・主体的であれ。
・揶揄する人なんて気にするな。
・人生は短いから好きなことをやろう。
でした。
 
拙い筆力で、勢いのままに書いた記事がこんなにたくさんの人に読んでもらえると思わなかったので本当に感無量です。
願わくば老若男女、肉体を持つすべての人が、自分の体を愛おしく思い大切にできる時間を持てるよう日々祈ります。
一日一分でもその時間があることで、人生は大きく変化すると思ってるよ!
おわり。

タチコマを育てるアプリ「バーチャルエージェント・タチコマ」が楽しい

世の中も自分も変えられないみなさまこんにちわ!!
耳と目を閉じ口を噤んで孤独に暮らしてますかー???

 

2017/12/16に、攻殻機動隊SACシリーズに登場する多脚戦車「タチコマ」の失われたメモリーを取り戻す!というコンセプトのアプリがリリースされたよ!

 

www.production-ig.co.jp

激アツかよ!!!!!!!!

 

攻殻機動隊に青春を捧げた私としては、
タチコマに話しかけられただけで涙がでそうであります。

 

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早速インストールしました。

 

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かわいい。

一家に一台欲しい。

 

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こんな風にヒントが与えられるので、それを元にタチコマに話しかけます。

 

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 話しかけると失われたメモリーが取り戻されます。

 

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アイテム解析という機能があり、タチコマが使えるアイテムをゲットできます。

 

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ジェイムスンが持ってる扇子だー!!!!

これをタチコマに装備させることができます。

 

なんとこのアプリ、渋谷のプロダクションIGのリアル店舗で接客するタチコマと、自分がアプリで育てたタチコマがリンクし、自分に合わせた接客をしてくれるそう。

 

ig-store.jp

しかもアプリから予約した商品を手渡し(手?)してくれるらしい!!!購買意欲がそそられる!!!!!

 

タチコマが話しかけてくるだけでも癒されるので、攻殻機動隊好きはマストインストールであります。

おわり。

全米選手権3連覇の元スケート選手ジョニー・ウィアーが語るユーリ!!! on ICEの魅力

 

フィギュア世界女王、エフゲニー・メドヴェージェワも熱狂させるなど世界的な反響を見せるユーリ!!! on ICEですが、引退したレジェンドもこのアニメに夢中になっているご様子です。
海外のアニメ情報サイト The Geekiaryさんに掲載された、元フィギュアスケート選手ジョニー・ウィアーさんのインタビュー記事を、許可をいただいて意訳しましたので全文を公開します。
全米選手権3連覇という輝かしい経歴を持つ彼をも虜にするYOIの魅力とは?

 

ジョニー・ウィアー - Wikipedia

 

※意訳しましたが、誤訳があったらコメントでご指摘お願いします!

 

thegeekiary.com

 

ANGEL: You originally said you’d limit yourself to one episode per day, but then watched the first ten episodes over 4 days. What brought you into Yuri on Ice, and what about this show made you break your own rule and marathon it so quickly?

インタビュアー:
「1日1話見る」っていうリミットを自分自身に課すと言ってたけど、実際には10話までを4日間で見たんですよね。何がそこまであなたをユーリオンアイスに夢中にさせたの?この作品のどんなところが、自分で決めたルールを破ってしまうほどに魅力的だと思う?
 
JOHNNY: I became familiar with Yuri on Ice after I started to see people tweeting about the show. 
In general I don’t have a lot of time for entertainment so I am usually years behind the rest of the world when it comes to “new” things. However, when Evgenia Medvedeva tweeted that she thought Yuri’s Eros was similar to me, and the photos of Viktor’s rose crown, I had to watch. 
 
ジョニー:
いろんな人がツイートしてるのを見たからユーリオンアイスを見始めたんだよね。
そもそも僕はあんまり娯楽的なものに時間を割かないっていうか、新しいものが現れてもここ数年は気にも留めてなかったんだ。
ただ、メドヴェージェワ(ロシアの女子フィギュアスケート選手)が、
「勇利のエロスの表現はあなたに似てると思う」
とツイートしてたのと、ヴィクトルがバラの冠を被ってるのを見て、観なきゃ!と思ったんだ。
 

I broke my rule about one episode per day because I physically couldn’t stop watching. I love figure skating, its funny little world, and Japan, so even watching the first episode made me feel so at home and happy.  

 

ジョニー:
1日1話ずつ見ていこうって思ってんだけど、そのルール守れなかったんだ。
見るのを止めれないくらい面白くて!
フィギュアスケートを愛してるし、日本も好きだし、第1話を見ただけですごく幸せで、いるべき場所に戻ったみたいな気持ちになったんだよ。
 
There are so many details about the show that I can relate to, even small things like spending time in onsen, Japanese train stations and so on, that the show is visually filled with happy memories. I am now caught up and agonizing of the Grand Prix Final free skate with the rest of Yuri’s fans. 
 
ジョニー:
あるある!って思う描写がたくさんあるんだ。すごく細かいところだったりするんだけど。例えば温泉のシーンとか、日本の電車の駅とか、観てるだけで幸せな気持ちになるよ。
 
今は12話のグランプリファイナルのFSのことを考えて、気になりすぎて他のYOIファンと同じように苦しんでるよ。
 
 
EMILY: Director Sayo Yamamoto credited you for capturing their interest in figure skating with your performance of Poker Face, and you’ve clearly been an inspiration to the story itself. How did it feel seeing the show pay tribute to you by having Victor at the top of the podium  in a version of a costume you’d designed for the 2006 Olympics, and the flower crown you sported at the 2010 Olympics?
 
インタビュアー:
山本沙代監督はあなたのPoker Faceのパフォーマンスを見てフィギュアスケートに興味を持ったみたいですね。あなたの存在がYOIという作品にインスピレーションを与えていると思います。
あなたに敬意を表して作られたシーンがあり、あなたの存在に影響されたヴィクトルというキャラクターが表彰台に立って、2006のオリンピックの時の衣装や2010のオリンピックの時の花冠をかぶっていたりすることを、どんな風に感じましたか?
 
JOHNNY: There are so many parallels that I’ve noticed while watching the show. I changed coaches and competed in Cup of China and Cup of Russia when I was 23 and trying to reinvigorate my career like Yuri-kun. My junior world championship victory was in Sofia, Bulgaria like Viktor. I even was one of the first skaters who traveled with my own special tissue box starring my favorite cartoon, Cheburashka. Of course, the homage to my Swan costume from Torino and my rose crown in Vancouver from one of my dearest fans, were very special moments in my life and I’m so happy to see them show up now in a show I love.
 
ジョニー:
YOIを見ていて、自分のことみたいだ!と思ったことは沢山あるんだよね。
僕も23歳の時に、コーチを変えたし、中国選手権とロシア選手権で戦ったし、自分のキャリアをより良い方向へ変えていこうと思っていたから、まるで勇利と同じみたいだと思った。
ジュニア選手権で優勝したのはブルガリアのソフィア。これはヴィクトルと一緒だね。それから、僕が世界で一番最初に「お気に入りのキャラクターのティッシュケース」と世界中を旅したスケーターの一人なんじゃないかな。チェブラーシカのティッシュケースだったよ。
それから、トリノの時の白鳥の衣装とバンクーバーの時の薔薇の冠を、YOIでオマージュしてもらえてとても嬉しいよ。あれは僕の人生の中でも特別なものだからね。
 
I am very honored that the production team has taken some inspiration not just from me, but from the skating world. There are so many details that pop up that wouldn’t mean anything to a casual skating fan, but to us as skaters who actually lived it, you can see so much respect for our world and what we do through the animations and story lines. Even down to the way certain hotels look. It’s very special.
 
ジョニー:
YOIの制作チームが、僕だけじゃなくて、スケート界全体からインスピレーションを得てこの作品を作ってくれたことがすごく誇らしいよ。
スケートファンへの細部のこだわりっていうより、スケートの世界に生きている僕ら選手へのリスペクトみたいなものをストーリーを通して感じることができるよ。ホテルの外観ひとつとってもね。僕らにとっては特別なことだからね。
 
 
ANGEL: What’s it like to watch a fictionalized version of events you’ve experienced. Does Yuri on Ice feel like a loving representation of the sport? (And what about those banquets? Any infamous dance-offs we need to know about?)
 
インタビュアー:
自分が経験したことのフィクション版を見るってどんな感じ?
ユーリオンアイスは、スポーツに対する愛があると思う?
(バンケットについてはどう?つまりあのダンスシーンについてなんだけど)
 
 
JOHNNY: It definitely feels like a very knowledgeable and loving representation of the skating world. The producers definitely took their time to be sure that every detail was right. The fact that there are so many details makes it seem like the entire team was at events with us, backstage, in hotel rooms, at the banquets and so on.
 
ジョニー:
はっきり言い切れるほど、スケート界に対する愛と、とてもしっかりと調べられて作られた作品だということが感じられるよ。
製作陣は、本当にささいなデイティールさえもこれでよし!という確信が持てるまで時間を割いて調べ上げたんじゃないかな。
まるで製作陣が僕たちと一緒にスケートリンクや舞台裏やホテルの部屋、バンケットにいたんじゃないかって思えるくらい、しっかりと作りこまれているよ。
 
At the banquets, it’s rare for the skaters to get very drunk. Usually the banquets are time spent between the whole skating family, coaches, judges and federation officials, so drunken dance-offs would be pretty inappropriate. The drunken dance offs happen in the hotel rooms once all the old people go to bed.
 
ジョニー:
あのバンケットのシーンのことなんだけど、スケーターがめちゃめちゃ酔っぱらうって珍しいことなんだよね。だって普通バンケットって、選手だけじゃなくて、コーチも、ジャッジも、開催当局もいて、そんなところで酔っ払うのはちょっとマズいよね。
酔っ払ってダンスバトルが起きたことはあるよ。一回だけ、みんなが寝静まってからホテルの部屋でだけどね。
 
There have been many strange moments watching a fictionalized version of our world, so much so that I’ve had times when I say to myself, “Who told!?”  There are so many secrets in  the show that only skaters or people very close to them, would know about. Sometimes a character will remind me of a dirty little secret that even hardcore skating fans don’t know about, and while it may not be completely played out in the show, the pink elephant has entered the room.
 
ジョニー:
YOIを見てて、おかしいな?これ、誰が製作陣にバラしたの?!って思ったことが何度かあるよ。だってスケーター自身か、スケーターにすごく近い人じゃないと知りえないようなことも描かれているからね。
時々、YOIのキャラがちょっと黒歴史みたいなことを僕に思い出させるよ。それもすっごいコアなスケートファンすら知らないようなことをね。
 
 
EMILY: You stated on Twitter that things would have been different for you as a 20-something skater, with a show like Yuri on Ice on the air. Now we’re seeing current competitors and legends like yourself embrace the show. Do you think that the show’s LGBT themes and depiction of a world where queer athletes are celebrated for their abilities without bias could have an impact on the culture surrounding figure skating?
 
インタビュアー:
ツイッターで、ユーリオンアイスみたいなのがあったら20世紀のスケーターは違った感じになっただろうね、と言っていましたね。
私たちは今、現役の選手や、あなたのような伝説的な選手がYOIを賞賛しているのを見ています。
YOIのエピソードがLGBT的なテーマを取り扱ったり、そう言った選手たちが偏見の目にさらされず能力をただ評価されているシーンの描写は、フィギュアスケート界に影響を与えると思いますか?
 
 
JOHNNY: Well, my tweet was more based on sitting in onsen with your Russian skating stud crush than the show being on while I skated. Haha.

I think all positive imagery of LGBT themes in sport are good. Unfortunately, the majority of people that rule the skating world are conservative and more business minded. I think many of them, while they may love and appreciate the art and the sport, are more interested in the business side of things or power trips. I don’t know if “Yuri on Ice” will be able to change the perception of gay athletes to a 60 year old businessman, but I am of the school of thought that every little bit helps.
 
ジョニー:
うーん、僕のツイートは、僕自身のスケートよりも、某ロシア人スケーターが温泉に入ってる描写についてだよね(笑)
 
LGBTに対するポジティブなイメージはすごくいいと思う。
残念なことに、スケート界を支配している人々は、保守的だったりビジネス的であることをこちらに強いてくる。彼らの多くは、もちろんスポーツ的な側面やアートな部分を愛しているとは思うんだけど、それよりもビジネスや権威に興味があるんじゃないかな。
YOIが60歳のビジネスマンの「ゲイ・アスリート」に対する認識を変えられるかどうかまではわからない。けれど、少しでも助けにはなるんじゃないかな。
 
When I was competing, despite being very gay, I wanted my skating to speak for itself and have it judged purely on merit not on the circus that is me. Being gay had as much to do with my performances as muscle cars or giraffes. I dedicated my life to my sport and wanted to be judged and appreciated for my performances alone. I like seeing that quality from Yuri-kun too.
 
ジョニー:
僕が現役だった時、同性愛者であるにも関わらず、自分の演技でそれを表現してそれを純粋に演技としてジャッジして欲しいと思った。同性愛者であることは僕そのものであり、僕の演技と密接に関係していたからね。僕の演技そのものをジャッジしてみて欲しいと決めてた。勇利くんにも似たような気概を感じるよ。
 
 
ANGEL: As the sports commentator for the GPF, if you were going into it with these characters/competitors, what would you hope to see?
 
インタビュアー:
グランプリファイナルのコメンテーターとして、もしあなたがYOIの世界にいるとしたら、彼らのどんな演技が見たい?
 
 
JOHNNY: I obviously want Yuri-kun to win! What’s fun about Yuri’s Grand Prix Final is that I can be completely biased in my hopes for the event. Yuri and Yuri are my favorite skaters in the group so I hope for their successes. I don’t want to give away spoilers because there may be people who haven’t seen the episodes yet.
 
ジョニー:
そりゃもう、勇利くんが勝つのが見たいよ!ちょっと期待過剰かもしれないけどね。二人のユーリは僕のお気に入りのスケーターだから、二人の成功を祈ってるよ。
まだ見てない人もいると思うからこれ以上のネタバレはやめておくよ。
 
 
I tweeted about my feelings about JJ and Chris and the fandom got upset with me, especially about hating Chris. The production has been so good that these fictional characters actually remind me of people I did not like in my own career so I think it’s completely organic and natural that I don’t like those characters.  Chris in particular annoys me because, aside from on-ice orgasms, there is so much about him that reminds me of several bitter rivals of my own.
 
ジョニー:
ツイッターでも書いたんだけど、JJとクリスについて、二次創作でも描かれてたんだけど特にクリスが嫌いだってことね。
製作陣がしっかり研究して作られたキャラ達だから、自分の競技人生の中でマジで嫌いだった人を思い起こさせるんだよね。クリスの何が嫌かって氷上でまるでイってるみたいな描写が、何人かのライバル選手を思い起こさせるんだよ…。
 
EMILY:Retired ice dancer Kenji Miyamoto choreographs the performances for Yuri on Ice, and has done choreography for you in the past. If you could choose one of the characters’ performances this season to skate yourself, which would you choose? Why?
 
インタビュアー:
引退したアイスダンサーの宮本賢二さんが、ユーリオンアイスのパフォーマンスの振り付けをしていますよね。彼はあなたの振り付けもしていました。
もしYOIのキャラの振り付けを一つ選んで踊るとしたたどの振り付けがいい?そして、それはなぜ?
 
JOHNNY: I could tell from the first opening credits in episode one that Kenji-sensei was involved in “Yuri on Ice”. The choreography looked like Kenji-sensei’s. He is wonderful and I’m sure he’s giving a lot of secret stories to the production.
If I could choose one performance to skate that would match me, I would definitely say Yurio’s “Agape”.  It is totally my style.
 
ジョニー:
第1話のオープニングを見たときから賢二先生が関わってるってわかったよ。振り付けが賢二先生そのものだったからね。本当に素晴らしい先生だし、多分スケート界の秘密をいっぱい製作陣にバラしていると思うよ。
もし一つ振り付けを選べるなら、間違いなくユリオのアガペーを踊りたいな。すっごく僕っぽい振り付けだから。
 
 
ANGEL: What is your overall take-away from Yuri on Ice: any final comments or impressions?
 
インタビュアー:
総合的にあなたがYOIから感じたものは?どんな印象を受けたか教えてください。
 
JOHNNY: I never thought I would take the time to watch an anime series, despite appreciating the art form. “Yuri on Ice” feels like home to me, and it really inspires me and makes me so happy that there is such a wonderful worldwide response to the show. Yes there are skaters that watch it, but we always tend to support anything about our sport. What is truly magnificent is that people who know nothing about skating are watching and becoming aware of our world and for that, I am very thankful and humbled.
 
ジョニー:
まさか、自分がよく知ってる事についてのアニメのシリーズを、わざわざ時間を割いて見るなんて思ってなかった。
YOIはすごく懐かしい気持ちにさせてくれたし、この作品に世界的な反響があることをとても嬉しく思うよ。
この作品を見ているスケーターがいるのは、僕らのやっていることを題材にしてくれるものを、サポートしたい気持ちからってのもあると思う。
何よりも素晴らしいのは、スケートのことを何も知らない人たちがこの作品に触れて、この世界を知ってくれることだよ。すごく感謝しているし身が引き締まる思いだね。
 

おっぱいが大きかったのでポールダンサーになった話が連載になったよ


先月、なんとなく書いたこの記事

www.dokodeneru.com

が、アップして1時間くらいで恐ろしい勢いで拡散していき、さっき見たら月間1位になってたそうです。読んでくれた皆さん、本当にありがとうございます。
なんでこれを書いたのかというと、長文書くのに慣れたいのと、毎日文章を書こう!と思ってブログを始めて、何か記事っぽいこと書かなきゃ…と思ってたんですよね。
それでこのおっぱい事件のことはいつか、いつかネット上に放流してやりたいと思っていたことを思い出して、書いたわけなんです。が、そんなに面白い話でもないよな、自分の中の思い出を言語化して取り出しておいて、いつかまた眺めるために書いておこう、とそれくらいの気持ちでした。

どんどん拡散していくのでどうせそのうち前職の人にもバレるだろう、と思って、書いて3時間後くらいには先手を打って自分でネタばらししておきました。

 

それでこの話は一件落着、あーめでたしめでたし。あとはのんびりブログ書いたりポールしたり旅行したりして暮らすぞ!と思ってたんですが、この話の前後は?っていうかポールダンスって?そもそもなんで会社員になったの?と深堀していった結果、もっと詳しく書こうか!ということで、ニホンジンドットコムさんで連載させてもらえることになりました。

 

nihonzine.com

わーいわーい。
特に面白い話でもないかと思ってたんですが、自分の半生を振り返る気持ちで上京〜現在までの顛末と、ポールダンスそのものや、日本のポールダンス界、世界のポールダンス事情について書いてみようと思います。
また更新したらこっちでも告知しま〜す。

 

ブログのネタが溜まってるんだけど年末って意味もなく気ぜわしくてなかなか時間が取れないね。本当にやらなきゃいけないことなんて僅かなんだろうけど。
週末は飲酒してはいろんなことを思い出して夜道を歩きながらピャーピャー泣いたり、朝日を見ながら泣いたり、よく泣きました。すっきりしたような気もします。
今年の気持ち、今年のうちに全部出し尽くしていくスタイルです。
おわり。

エロ!グロ!理不尽!至高のダークファンタジー「五日物語」ネタバレあり

チラシを見つけた時から「これを見ずして死ねない」と思ったほどドンピシャで心に響いた映画、五日物語を見てきました。

itsuka-monogatari.jp

以下は壮大なネタバレであり私からこの物語に登場する女たちへの讃歌ですので、何も内容を知らずに見たい方はとにかく映画館へ行ってください。

 

 

 

「パンズラビリンス」

「ローズ・イン・タイドランド」

「アリス」

「ブランカニエベス」

辺りが好きな人なら身悶えるほど突き刺さる映像美。たぎる暴力と血とエロス。むき出しの欲望とそれに踊らされる女たち。あ、男もか。

 

物語は三つの国を舞台に少しずつストーリーが進んでいきます。

サルマハエック演じる不妊の女王様は子供が欲しくて怪しげな魔術師に相談し、海の怪物の心臓を食べたら子供授かるよ!というアドバイスに従い夫である王様に怪物退治をさせます。
海って言っても…なんかこう…渓谷?洞窟?川?みたいな怪しげな雰囲気の水の中へそろそろと進んで行く王様…濁った水の中に白い竜のような怪物を見つける王様…そして死。

魔術師は「生と死は対」と告げており、怪物を殺すことは王の命と引き換えであると最初から示唆されていたのかな。
王は死に、女王様は怪物の心臓を手に入れそれを貪り食います。
調理は生娘の下女が行いました。
女王様は無事にご懐妊、たった1日で玉の様なお子を出産し、なぜか調理した下女までも子供を授かってしまいましたとさ。

このくだりまでですら相当に悶える要素がてんこ盛りでどこから手をつけていいのかわからないのですが、まず海の怪物!
結構可愛い!デザインがいい!
でもあんなのが海の中にいたら本当に嫌だ!でも可愛い!
水族館でガラス越しに眺めたい。
なんとも言えない愛くるしさ。食べたらいろんなご利益ありそう。
王様が死ぬとか下女まで孕むとかここから理不尽ワールドが全開なわけです。なぜなのか。なぜ蒸気を浴びたくらいでデキちゃうのか。
女王様、下女の間に生まれてきた子供はまるで双子のように瓜二つ。
そう、彼らは対の存在なのです。

 

そうこうしてるうちに隣の国ではとっつぁん坊やみたいな王様と困り顔の王女が暮らしており、年頃の王女は結婚したいわ〜!とお父ちゃんにお願いします。
お父ちゃんは無邪気にもほどがある変わり者で、自分の手を這いずっていたノミに自らの血を飲ませ飼育し始めます。
ノミはフシギにどんどん大きくなり、明らかにノミのサイズを逸脱していくのですが、犬くらいのサイズになったノミが、また可愛いの。
目がつぶらなの。
中途半端に愛らしい顔してるの。
なんなのこの映画に出てくるクリーチャーたちのデザインセンスは?????

そんな可愛いノミにお父ちゃんは餌をあげまくり、大変に可愛がって育てるのですがノミは病気にかかってあっさり死にます。死ぬ時もちょっと可愛かったのでなんかムカつきました。ノミのくせに。
大事に育てていたノミが死んでしまったこと、そして結局そのノミが一体何だったのかをお父ちゃんは知りたくてたまりません。
そこへまた王女が結婚したいよ〜!と言い出します。
そこでこの無邪気なおっさんは
「娘の婿候補にいっぱい人を集めて、あれが何だったのか当てさせよう!当てたヤツに娘を嫁がせれば一石二鳥!」
と、とんでもないことを企てるのですが、結果、嗅覚が異常に発達した鬼人がノミのことを言い当ててしまい、夢見る王女は鬼のもとへ嫁ぐ羽目に…


中略、王女は鬼のもとを脱出し、手助けしてくれた曲芸師の一家と共に過ごしているのですがまた鬼に襲撃され、一家は全滅。
王女は追い詰められ、危機一髪なのですが、鬼は一応は自分の嫁だと思っているのか王女を殺したりはしませんでした。
愛が芽生えたのか?王女も鬼に歩み寄ります。
そっと優しく鬼に触れ、ここに乗れと肩を差し出す鬼の背中に覆いかぶさり…
その刹那、持っていたナイフで鬼の喉笛を掻き切り、鬼は息絶えます。

この、
「嫌で仕方なくて逃げ出したけどやっぱりこの鬼の愛を受け入れて一緒に暮らすことを決意したのかな??」
って思った2秒後の華麗なる殺戮!
震えました。
ここまでの展開だけなら☆3かな〜とか思ってのんきに見てたけど、喉笛を切り裂いた瞬間に☆100だわ…!って思ったよね。
最高&最高。
やっぱりお姫様に鬼と暮らすのは無理だよね!ウンウン!綺麗事じゃなくてよかった!って心で叫んだ。
しかもその後、切り取った鬼の首を持って血まみれで自分の国に帰るんですけどその時のセリフがクソかっこいいの。これは是非劇場でお確かめ下さい。
おしっこチビるかと思いました。
無理やり嫁がされた相手の首を手土産に親に抗議できる女がこの現代社会にいるだろうか?いやいない…ていうか いてはいけない…。

 

お次は色情狂の王様と老婆の姉妹!
ババア姉とババア妹は城下町でつましく暮らしているんだけど、ババア姉の声だけはまるで若い娘のように美しく、その歌声はスケベジジイであるところの王様を思わず家に押しかけさせてしまいます。高価な贈り物つきで。
これに味をしめたババア姉は望まれるまま闇夜に王様に抱かれに行きますが、ろうそくの光で照らされババアだとバレてしまい、森に突き落とされ…通りかかった魔女の気まぐれで若返ります。理不尽AGAIN。
若さと美貌を取り戻した姉は王様と結婚し、ババアのままの妹を結婚式に招いて全てを打ち明けますが、妹は私も若くなりたい!一緒に暮らしたい!と駄々をこね、姉に疎まれます。「私は皮を一枚剥いだだけよ!」と比喩で妹に告げるも、若干頭がおかしくなった妹はそれを本当に実行してしまいます。
そう、牛や馬の皮をはぐ男に金品を差し出して自分の顔や手足の皮を剥がさせたのでした。
最後は皮を剥がれ血まみれになった老婆が豪華なドレスを着てフラフラと城までの石畳を歩いていくのですが、凄惨の一言。


美と若さになぜ人はこうも執着してしまうのか。
それは時に痛みや理性さえも凌駕する欲求なのでしょうか。
王女が生首持って登場したシーンの次にグっときた場面でした。

 

物語はクライマックスに向かい3つの王国の登場人物が勢揃いします。
欲に忠実で時に血まみれになることも厭わずそれぞれの生を全うする女たち。
幸せになったように見えてもそれは一時のことかもしれません。
一歩先はどうなっているかわからない、まるでサーカスの綱渡りのように…
そんな不安と高揚感がないまぜになった気持ちを存分に味わえる作品でした。

 

唐突に挟まれるレズシーン、老婆でも少女でも容赦のない全裸などかなり大人向けな映画であることは間違いないのですが、その他にも「サーカス」というモチーフが好きな人にもオススメできるかも。
ストーリーの最初から最後まで、まるで何かを暗喩するかのように繰り返し登場する曲芸師たち。
火吹き、ジャグラー、ナイフ使い、フリークス、そして綱渡り…中世ヨーロッパにはこんな曲芸師たちが本当にいて、諸国を旅しながら暮らしていたのかな、と想像を膨らませるのもまた楽し。
ある時は退屈している貴族を慰め、またある時は村の広場で民衆を沸かせる…そんな彼らの生活も物語のそこかしこに挟み込まれます。

そう、芸をすることこそが彼らの生活。
曲芸師の人生とは曲芸をすることにあり。
三つの王国の欲深き女たちの人生もまるで曲芸のように、人々を楽しませ、また同じように恐怖のどん底に叩き落す不思議な魅力に満ち満ちていたのでありましたとさ。

おわり。