今夜、どこで寝る

旅と踊りと酒

5/17 雑記 昼も夜もなく

 

・毎日がせわしない

ものすごく忙しいわけではないのだけれど、何となくやることがたくさんあるような感じがする。
タスクを整理すると大したことがないはずなのに、気ぜわしい。
部屋が散らかってるからかなー。部屋を片付けなきゃ、というのが心理的負担である。
夜は夜で毎日ポールもするし、昼は書き物をしたり雑務を片付けたり。
休みは週1だけど、その休みの日すらお客さんとご飯食べに行ったりしてるから、よく考えたら丸1日何もしなかった日というのがない。
飲み屋のお姉ちゃんにありがちなやつ。
今年も2か月旅行に行ってたわけだけど、タイとスペインでは学校に行ってたから遊んでたわけでもなし。
完全に遊びだけの旅、もう何年も行ってないなあ。
そろそろボケーっとするだけの旅行に行きたくなってきた。
勉強でも修行でもネタ作りでもない、(結果的に書きたくなったら書くだろうけど)ぽやっとするだけの旅行、行きたいな〜。

・飲み歩きたい

この前久しぶりに飲み歩いたのだけど、まあ楽しかった。
ああ、お酒飲んですっごく楽しい!って思ったの、久しぶりだった。
お酒を飲むことイコール仕事なので、完全にプライベートのスイッチを入れて飲酒自体を楽しめることがなかなかない。
いくつか条件があって、その場にいる人が全員飲んでいること、みんなそこそこ飲めること、気を遣わなくていい場所、時間などを気にしなくて良いこと。
こういうのが揃ってないと心から「飲酒」を楽しめないんだよなあ。
お酒がある「場」を楽しむのと、お酒を飲むこと自体を楽しめるのは私の中ではちょっと違う。
お酒を飲むこと自体を楽しめるのは結構ハードルが高いなって気がついた。
私よりお酒が強い人ばかりの方が楽しい。酒豪の友達が欲しい。

・もっと映画を観たい
気ぜわしいと時間の使い方が下手になる。
もう随分新しい映画を観ていない。あんまり見る気にもならない。
これはまずい。
本を読むのは息をするのと同じ感じでやってるけれど、映画は随分見なくなってしまった。
映画を一緒に見てくれる恋人がいるときは、毎週のように借りてきて見ていた。いい人だったなー。
お酒が強くて一緒に映画を見てくれる人なんて最高だよね。女神かと思うわ。
一人でも観るけど、一緒に見るのも楽しい。飲みながら。
一番好きなデートかもしれない、家で飲みながら映画。

・最後のデートも同じ場所で待ち合わせよう
この時期になるとマッキーの「花水木」を無意識に口ずさんでしまう。
5月に別れた思い出があるから、というだけでなく、なんとなくこの季節の曲だからなのかすっと口から出てくる。
誰かと別れるということは相手に新しい地図をあげることなんだと、自分に言い聞かせて悲しみを紛らわしていたけど、私も相手から地図をもらっていたんだよね。
その地図のおかげで私は女の子と付き合うようになったし、ポールダンスも続けているし、こうして文章も書いている。
新しい地図をゆっくり眺めながら違う場所へ行けるように、ずっと祈っている。
おわり。

才能なんてふってこない

才能だとか天才だとかいう言葉があんまり好きじゃない。
努力とか根性とかいう言葉は結構好きです。

 

そもそも才能ってあるのかなあ、あるとしたら「センス」の方がしっくりくるなあ。
何もしなくてもそれができちゃうことを「才能」って呼ぶのは、言葉を選ぶ手間を放棄している感じがして嫌だ。

 

働く男 (文春文庫)

働く男 (文春文庫)

 

 

テレビをほとんど見ないので星野源さんがどのような人かあまり知らないんだけど、書店で積まれているこの本を手にとって面白かったので買って読んだ。
冒頭で、文章が上手い人に憧れていて「書く仕事」をしたいと思ったけど周囲の人には「お前にはそういう才能はない」と言われ、それでも気にせず奮起し書き続けたというエピソードがありました。
結果、少しずつ自分で営業していって彼は今こうして何冊も著書を出して、文筆家という肩書きでも活動してる。

つまりそれだよ。
かっこいいものを書くことが才能なんじゃないよ。
書きたいことを書き続けることこそが「才能」なんじゃないの。
才能があってもなくても、書きたくて、やりたくて、どうしても続けてしまう。
誰に見せるわけでもなく書き続けたからこそ今があるわけで。
「才能がある・ない」なんて陳腐な言葉で何かを諦めたりしたくない・して欲しくないなー。
としみじみ思った。

 

例の記事を書いた時に、ブックマークコメントをたくさん書いていただいて一通り目を通した。
内容についてもびっくりするほど皆肯定的で驚いたし、「文章が読み易い」「文章力がある」「パワーがある」などの言葉を見て嬉しくてちょっと泣いたし、生きて書き続けてきてよかったと思った。
才能なんてない。多分。
何かがあるとしたら、誰に見せるでもない文章を、薄暗い部屋で暗く静かに書き続けてきたという事実だけだ。
そして何千冊という本を読んだこと。別に何のためでもない。
本を読むのが好きだから。一番心安らぐ娯楽だから。
それがもし自分にとって苦痛な行為だったら努力なんだろうけど、本を読むのも文章を書くのも食事・睡眠・排泄と同じ行為に成り果てたので、何も苦に思うことはない。
「努力・根性」という言葉は好きだけど、何かを無理やりやってやる!とはそんなに思わない。
綿密な計画を立て、地図を何度も確認し、荒れ果てた大地を一本の鍬で開拓してくのが好きなだけだと思う。
しかも、誰も分けいらなさそうな、未開の地を。

ニホンジンドットコムさまの連載に続き、
胸が大きい女性向けのアパレルブランド「ハートクローゼット」さまのオウンドメディアでもコラム連載をさせていただけることになりました。

blog.heart-closet.com

肩書きが文筆家。
ぶ、文筆家…!
こちらハートクローゼットさん側がつけてくださったんですが、まあ素直にめちゃめちゃ嬉しかったです。
私はどう転んでも「ライター」にはなりたくてもなれない、と思っていて、それはライターの人みたいにいろんなことに興味を持って取材をしたり人のことを深く掘り下げること、依頼を受けて記事を書くことにあまり興味がないからです。
ライターみたいなこともしていたけど、結局自分が楽しく文章を書けるのは、自分のこと、自分が経験したこと、自分が感じたことをベースにしたことなんだなあと。
興味のないことを書かなきゃいけないくらいなら、書きたいことを好きなだけ書く方がいいや、とおもってブログを始めたので、ああ、まさかこんなことになるとは。
人生何が起こるかわからねえ。

昔、知り合いの編集の人に書くことを仕事にしたいと、書いたものを見せて相談した時に
「ブログばっかりやってちゃダメだ、縦書きの文章を書きなさい」
「まずはライターの仕事をして筆力を磨いた方がいい」
と言われたのに結局どちらも続かなかった。
しかし、しかしだ、今私は限られた場ではあるがなんとまあ文筆家。浮かれる。
ああ、あの人お元気にしてるのかなあ。
ライターも続かなかったし、ブログばっかり書いてたけど、どうにかなった上に「自分のフレーバーがある文章」でご飯を食べていけるかもしれない感じですよ。
それが何より、嬉しいな。
自分が書きたくて書き散らかしたものでお米が買えることが。
これからも書きたいことだけ書くぞ〜。
おわり。

5/9 最近読んだ本

 

洞窟ばか (扶桑社BOOKS)

洞窟ばか (扶桑社BOOKS)

 

 国内外含め1000以上の洞窟を探検し、日本の洞窟探検の第一人者と呼ばれる吉田勝次さんの初めての著作。
吉田さんの本業は建設業ですが、ものすごいバイタリティで洞窟探検の会社も設立しています。
洞窟内での出来事の鬼気迫る描写に、ページ飛ばしまくってしまいました(怖くて)
ほぼ観光洞しか入ったことない程度の洞窟フリークですが、この本を読んで吉田さんと一緒に探検したような気持ちになったよ。ああ、未知の世界。

 

お父さんがキモい理由を説明するね―父と娘がガチでトークしました (Linda BOOKS!)

お父さんがキモい理由を説明するね―父と娘がガチでトークしました (Linda BOOKS!)

 

 

この前インタビューしていただいたfreeeの中山さんの著作。
インタビュー後にいただいたメールで著書があることを知り、タイトル買い。
お父さんがキモい理由を娘に説明される…?ダメージがすごそうだ…。
と思って読み始めたら父、娘ともに(そしてご家族全員)愛に溢れていてむちゃくちゃ羨ましかったです。
機能不全家庭に生まれ育った身としては、こんな風に家族全員でお互いと向き合い、話し合える環境が何より素晴らしいなと…。
生まれ変わったら中山さんちみたいなご家庭の子になりたい。
子供が無理ならペットの犬でもいい。

 

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 

 
もう「この漫画がすごい」とかに載ってますよね多分…?
と思うくらいすごいのがきましたよ。
動物だけが暮らす世界、肉食獣も草食獣も仲良く平和に…というのは建前で、肉食獣は本能を理性で抑え、ブラックマーケットで草食動物の肉や血をこっそり食べたりしている。
それによって保たれる平和。肉食獣と草食獣の恋。食殺される草食獣…。
食う側と食われる側の絶妙な力関係、主人公レゴシの暗い魅力に思わず一気買いしました。
週刊連載だから刊行ペースも早そうで嬉しい。続きが気になるよ!!

 

インターネットで死ぬということ

インターネットで死ぬということ

 

 
すごく頭の良い人なんだろうなあ、と、ものすごく息苦しそうだなという感想。
「すべての世界で、誰かに愛されたい」とあるけれど、それの真逆を行けば楽に生きられるのにね、と思った。
誰だって愛されたいけど「すべての世界で」は相当に難しい。
どんな大スターだってアンチがいる。
逆にこの人が叩かれまくるのも一つのバロメーターなのでは?と思うけど。
この時代にこういう人が必要だからみんなに求められ、この世に顕現しているのだと思っている。

 

マンガ 自営業の老後

マンガ 自営業の老後

 

 

THE 他人事ではない話。
幸いなことに税金周りのことはこの人よりきちんとやっているけど、お金の運用とか勉強した方がいいのかな〜と思った。
死ぬまで働けるのか、いつかはリタイアして制度のお世話になるのか。
気質的に死ぬまで何らかの形で働いていたいし、そうできるように今から種まきをする。

 

記録キューバ旅行

記録キューバ旅行

 

 
ブロガーの方が書いた旅行記をkindleにまとめたもの。

行くなら今しかねえ!キューバ旅行のまとめ - Letter from Kyoto

ものすごい起承転結があるわけでもない、感動的な出来事が起こるわけでもない、そんな旅の記録。だからこそよかった。
人の旅の日記を盗み読みしたような感じ。私は好きです。

自分を「平気で盛る」人の正体 (SB新書)

自分を「平気で盛る」人の正体 (SB新書)

 

 

演技性パーソナリティ障害、自己愛性人格障害に焦点をあて、昨今マスコミを騒がせた人と照らし合わせて症例の説明をしてる本。
こういう人いるなあ、いたなあと思うと同時に、自分にも盛りすぎているところがないか、「自分が注目の的になっていないと気が済まない」ところがないか死ぬほど心配になってしまった…肝が小さい…。
ポールダンサーなんだから注目されるのが快感なんでしょう?
とよく聞かれるんだけど、注目されるのが快感なのはショーの時くらいで(注目されるべきタイミングだから)、それ以外の普通の時はそっとしておいて欲しいです。
部屋の隅にいるのが好きだよ。

 

・雑記
部屋の隅で静かにしているのが好きすぎて、パーティーでも壁の花化しがちなので、これはまずい!と思った時は
「水商売スイッチ」
を入れて無理やりにでも人と話すようにしてるけど、そうすると仕事してる気分になりますね。
水商売スイッチを押すと、人の話を引き出し、うまい具合に相槌をいれ、賞賛し、質問を投げかけ、自分のことは聞かれるまで話さないようになります。
だってみんな自分の話を聞いて欲しいんだよ。どんな人だって。
だから逆にグイグイこっちの話を聞き出そうとしてくる人がいると「同業者かな?」と思ったりする。
もしくは、仕事上人の話を聞くことが多い編集者、カウンセラー、美容師さんなど…。
まだまだ「心理カウンセリングに行く」ことに人々が大きな壁を感じるこの国では、バーテンダーやホステスや美容師、マッサージセラピストなどの接客業に従事する人が、がっつりカウンセラーとしての役割を担っているんだよなー。とつくづく実感する。
みんな本当に必要なのはお酒でもお姉ちゃんでもマッサージでも髪を切ることでもないんだよね。
ただ話を聞いてもらいたい、そうすることで自分がどんな状況にいるか認知したい、心の中にとどめておきたくない。聞いてくれる人が必要。
こういうテーマで本を書きたいな。飲み屋のお姉ちゃんから見たカウンセリングとは、みたいな。
カウンセリングって日常の中に潜んでいるよね。それこそ美容室でも、飲み会でも、友達とのお茶でも。
もっと気軽に外部発注できるような世の中になったらいいね。
それぞれのリソースが適切に使われるために。
おわり。

5/6雑記

  • 悲しくなったらあったかいものを食べる

漫画・じゃりんこチエの名言で
「寒い・ひもじい・もう死にたい。不幸はこの順番でやってくる」
というのがあるんだけど本当にその通りだなと思う。
ちょっと自分ではどうにもならないことが重なって、ワーってなって部屋でしょんぼりして胸のあたりが苦しかった。
で、よく考えたら今日は夕飯をほんの少ししか食べてないことを思い出した。
こんな時間だけど、これはお腹が空いてるんだな、と思って袋ラーメンを作って食べた。
胸のモヤモヤは消えさり、
私はただ考え過ぎていただけだな、うん。
と思えるようになった。
とりあえず、あったかいものを食べてみることが大事。
あとはお風呂。

  • 無理して人に親切にしない

いろいろ楽しく過ごして欲しくて自分のキャパを超えてまで何かをしてしまうクセがある。
自分の身を削ってまで頑張るのはやめようと思った。
年々、改善はしているけど。

  • そういう時もある

何かうまくいかなくても思い詰める必要なんてないこと。
たいていのことは考えても解決しないから。
流れに身を任せ、今できることを一つ一つこなすことが大切。

  • 無になる時間を持つ

本を読んだりするのもいいんだけど、何にも触れず情報を遮断し、無の状態になるのを怠ってたなあと思った。いわゆる瞑想みたいな感じ。
意識して瞑想するときもあれば、何にも考えずにぼーっとしていて感覚を遮断しているときもある。
意識してやったほうが習慣になりそうなのでもうちょっと生活に取り入れよう。

  • 誰のせいでもない

自分のせいでもないし、誰かのせいでもない。
物事は起こるべき時に起き、始まるべき時に始まり、終わるべき時に終わる。
よし、開拓するぞ!と思ってやれるだけのことをやったら、あとはほっとくこと。
種を蒔いたら芽がでるまでじっと見守る。

「お金なんかなくても幸せになれる」と大富豪に言われたら

 

このCMが話題らしいです。

 


ゼクシィCM「私は、あなたと結婚したいのです」風船篇

 

「70億人が暮らすこの星で結ばれる。
珍しいことではなくても、奇跡だと思った。」
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に私は、
あなたと結婚したいのです。」

 

結婚しなくても幸せになれるこの時代、という言葉がCMにさらっと出てくるって超いいな〜と思いました。
一昔前までは結婚して当たり前、結婚してからが人生本番、結婚してないやつは半人前、みたいな風潮だったわけで。
幸せなカップルがいたら、二人は結婚してもいい、しなくてもいい…
様々な選択肢があるよ!
というのが公に広まるのはいいことだ。
結婚という制度が必要な人はどんどん利用すればいいし、事実婚でいいですって人はそのままでいても世間にギャーギャー言われることもない。


で、その後こちらの記事を読みました。

 

www.atashimo.com

「当たり前のように「結婚」できる人に「結婚しなくても幸せになれるこの時代」とか言われたくないのよね」

というタイトルで、もうタイトルだけで言ってほしかったことを全部説明してくれていて…

わかるんですよ。
「結婚しなくても幸せになれるこの時代」って超いいフレーズだと思ったの。
今までの固定概念を覆したなと。
結婚?してもしなくてもいいじゃん?
幸せならそれでいいじゃん?
みたいな。
すごく素敵だと思ったの。

ただ、LGBT側の人間、まだその土俵に乗せてもらえてないんです。
同じ、同じ土俵に乗せてくれ…!!!
それか新しい土俵を作らせてくれ。頼む。

私自身に今結婚したい相手がいるわけじゃない。
いますぐ結婚した〜い!!って思ってるわけでもない。
でも、いつかできるかもしれないじゃん。
その時、結婚したいって思うかもしれない。
でも、その人とは法律上結婚できなかったら…
やっぱり悔しいですよね。
結婚できるって選択肢が欲しいなあと思いますよ。
それは法律上で家族になりたいとか、
病院で家族として付き添えるようになりたいとか、
どちらかが死んだ時の財産の問題とか、
ものすごく現実的な部分もある。


それと同時に、二人の婚姻を公に認めて欲しいっていう欲求なのかなあ。
だって社会の外側に放置されてるような感じだよね。
社会の中に入れてくれよ〜!!
二人の人間が愛し合って同じ戸籍に入りたいんだよ!
という魂の叫びなわけです。

「お金なんかなくても幸せになれるよ」と大富豪から諭されたら、
「いやいや、お金があるからそう思うんじゃないの?」と思うのと同じ感覚だと思います。
一旦そのお金が有り余ってる状況を味あわせてくれよ、みたいな。
それを実感してからまた考えるわ。と。

 

「蚊取り線香なんかなくても、蚊には刺されないよ」
って、自分の周りだけ山ほど蚊取り線香焚きまくってる人に言われてる感じでもある。
いやいやいやいや、こっちは刺されまくってめちゃめちゃかゆいし、一旦そこから降りてきてこっちに来てくださいよと。
蚊がすんごいいるんですよと。
ちょっと蚊に刺されてみてくださいよと。

いろんな人がいるこの世の中で、みんなが結婚できるようになって、
その上で結婚しなくても幸せになれるのに、
「私はあなたと結婚したいのです」
って言える人と出会えたら…最高…。
じゃないでしょうか。
魂のぶつかり稽古がしたいです。
おわり。

企業はLGBTを考慮していると表明する必要があるのか

不動産情報サイトのSUUMOが、
SUUMO for LGBT
と題したウェブサイトを公開しています。

 

suumo.jp


っていうのを友達がFacebookでシェアしてて、表題の話になりました。

 

ざっくりサイトの内容を説明すると

・SUUMOはLGBTをサポートしているよ!
・SUUMOにはLGBTだということを理由に入居を断らない物件が掲載されているよ!

という感じです。

はい、では皆さんはどう思いますか?
「企業はLGBTを考慮していると表明する必要があるのか」

いいですか。
絶対にある。
絶対に表明したほうがいい。

っていう理由を私の感じ方で説明していくのでヨロシク。

1.とりあえずLGBTってなんだよって人はここ読んでね

一応前置きとしてLGBTってよく聞くけどなんですか?って人のためにちょっとだけ説明しとくね。

L レズビアン 女性として生まれて女性が恋愛対象の人
G ゲイ 男性として生まれて男性が恋愛対象の人
B バイセクシャル 男女両方を恋愛対象にできる人
T トランスジェンダー 生まれてきた時の性別と心の性別が違う人

この4つの性的指向・ライフスタイルの頭文字をとってLGBTです。
まあ他にもいろんな区分けがありまくるから本当は全部説明したいところなんだけどそれはまたの機会に…

2.そもそも入居できないってどうよ、この現代社会で

では物理的な問題の方から説明していくぞ!

例えば
・女性同士のカップルでの入居
・男性同士のカップルでの入居
・トランスジェンダーであること
で入居を断られたり、そうであることを隠して入居せざるを得ないことがザラすぎる。

www.buzzfeed.com

wotopi.jp


SUUMOが会社としてLGBTをサポートしてますよと言って、それが実際にSUUMOに掲載されている物件に適用されるなら、それだけでSUUMOを使うという選択肢が(LGBTの中で)最上位になると思う。
左利きの人と同じくらいいる(一説には全人口の10パーセントくらい)とも言われている人々からもし支持されるとしたら、大きなことじゃない?
LGBT側の人間としてはSUUMOの対応にめちゃめちゃ感謝したいし、それが例え「東京オリンピック対策で」とかのとりあえずのものでも、世の中が変わっていくきっかけになると思う。
東京オリンピックに関わる企業はLGBT対策とやらをしていかなきゃいけない決まりなんだよね…

www.huffingtonpost.jp

オリンピック憲章「性的指向による差別の禁止」というのがあって、それによって

>2017年2月に出された経済同友会の「ダイバーシティと働き方に関するアンケート調査結果」では、対象の903社のうち、LGBTに対する施策を実施している企業は39.7%でした。実施している企業では、「相談窓口の設置」、「社内研修・勉強会の実施」 「差別禁止規定の明文化」等が特に効果を発揮した施策として挙げられています。

こんな風に社内・社外の双方に向けてなんらかの施策を打ち出していく流れのようです。

 

3.自分を偽る苦しさ

いや、ほんとSUUMO素晴らしいです。
男女だったらふつーにできる同棲もこっちは自分たちを偽らないとできないわけですよ。
その心苦しさたるや。
本当は付き合ってるのにいとこですとか友達ですとか嘘ついてさ…
まあ惨めな気持ちになりますよ。なんやねんこの世の中はと。
実際に入居の手続きがスムーズになるってことだけでなく、それ以上に
「LGBTだからって拒否するなんておかしくない?」
って価値観の普及にも繋がると思う。

4.たった一言が救いになる

SUUMOのように

「私たちはLGBTをサポートしています」

と言ってくれる企業があることは、すごくすごくめちゃめちゃ大事なことです。
こうやって一度でも言ってくれる企業が増える事を切に願う。


なんでかって大きな会社だから社会に影響力があるでしょ。
つまり、それを見て
「ああ、LGBTをサポートしてもいいんだ」
と、LGBTでない人たちが気づくきっかけになったり、
「私たちをサポートしてくれる人たちがいるんだ」
とLGBT当事者が実感することができるかもしれないからです。


本当ね、LGBT当事者が感じてる息苦しさってこういう現実的な問題もあることながら、
「私たちは存在してはいけないのでは」
って自分で自分を責めてしまうことにあるのよ。
テレビでもトランスジェンダーをネタにして笑ったりしてるでしょ。
レズビアンとかゲイって単語がメディアに出たらちょっと「禁断」「昼間の話題じゃない」みたいな空気になったりさ。
そんな風に隠されたり、人前で言ってはいけない話題みたいにずーーーっと扱われ続けるの、悲しいんですよ。
辛いんですよ

ノンケが大多数の世の中で、一人でも多くの人、団体、企業がこうしてサポートしているよ!って表明してくれる事がどれだけ嬉しいか。
どれだけ支えになるか。
どれだけの人の「自分はセクシャルマイノリティーである」ことが由縁の死を減らせるか。


死ですよ死。
誰を好きになるか、どんなライフスタイルを送るかってだけの話で、死んでしまうんですよ。
自分で自分を責め、そして家族や友人に蔑まれて。


だから大きな企業や団体がこうして表明してくれることが本当に大切なんです。
とても意味のあることです。
そうすることで、当事者だけでなく、周囲の価値観が少しでも良い方向に変わるかもしれないから。

最近だと就活自殺とか聞きますけど、LGBTの中でもトランスジェンダーの人はかなり切実だと思うよ。
男らしくない男、女らしくない女ということで就活の幅が狭まったりさー。
実際はそれ以外の理由でも落ちるんだろうけど、トランスジェンダーであることが理由で落ちたんだ!と思ってしまうほどまだまだ世間に
「そういう人もいる」
「普通に生きている」
ということが広まってなくて辛い思いをしてるわけよ。


それで死ぬわけよ。
もううんざりだよ。
友達が死んだり自殺未遂した話とかさ。本当に嫌になるわけよ。
勘弁してほしいんだよ。
まじ悲しいんですよ。死なないでほしいんです。
もっと一緒に遊べると思ってたのにさ。
頼むから私の周りの人たちは、私みたいなのがふつーに生きてるって知っててほしいよ。
ふつーに暮らしてるんだよ。
そんなことが理由で死んでほしくないんですよ。


どうか皆さんの周りで、オープンにしているLGBTそれに準ずる人たちがいた時、もしよかったらサポートしているよって姿勢を示せる人は示してね。
無理にとは言いません。
でもね、それだけでその人、自分で死ぬのやめてくれるかもしれないからさ。
よろしく頼んだよ。
おわり。

何も決めない

私は結構な決めたがりです。
どれくらい決めたがりかというと、旅行に行ってる時に次の旅行の航空券を買うくらい、先のことを考えてしまいます。

やりたいことがたくさんあるし、でもその中から一つに選ぶなんてできない。
全部やりたい。何も決められない。決めたくない。
決めたいけど決められない!
って思っていて久しぶりにこの本を読んで、いいこと言うな〜!と思ったので引用します。

 

 

私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明

私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明

 

 

そもそも高城さんの生き様が好きなのかもしれない。
どこでも行って仕事して何でもやるって、最高でしょ。
ロールモデルを選ばなきゃいけないとしたら彼かもしれない。

で、この本の中で高城さんは
「これからは誰もが写真を撮って、誰もが小説を書いて、誰もが映画を作る時代になる」
「世の中全員がクリエイターになっていく」
「(自分は)写真も撮れば、原稿も書くし、監督やるし(以下略)」
という風に語っています。

 

もう何年も前になるけれど、友人と話していて、私があまりにもいろんなことをやっている様に辟易したのか「何か一つに絞ったほうがいいよ、このままじゃ何も身につかないんじゃない?」と言われたことがありました。
文章も書きたいしポールダンスもしたい、語学の勉強も続けるし旅行が好き。
写真も撮りたいし他のダンスもしてみたい。歌を歌ったり楽器を弾いたりもしてみたい。
そんな風にとりとめのない、ジャンルも限定されない興味の矛先をこれからも制限しようとは思わないし、何も決めないで全部やりたい。

 

幸いなことにこの現代社会では上に挙げた全部を「とりあえずしてみる」ことが可能です。
それは私にマルチな才能がある…とかそういう話ではなく、常に情報にアクセスする手段があり、いつでも学習を始められるプラットフォームが揃っているからに他なりません。
さらには誰しもが自分の創造したものを発信できる場所もある。
本当にいい時代に生まれたな〜と思います。

 

そういう観点から今後の展望を語るとすれば、
ポールダンスをやりつつエッセイや旅の記録を書きまくりたいし、それに写真を入れた本を電子書籍で出したり、詩も書きたいし、小説も書きたい、楽器を持って旅に出たい、4ヶ国語話せるようになりたい、行ったことのない国へ行きたい、民族舞踊とか習いたい、自転車かバイクでヨーロッパ縦断したい、となるととりあえず中免取らなきゃかな…


という感じで、もしこれら全部に肩書きをつけるとしたら


「ポールダンサー」「作家」「エッセイスト」「詩人」「写真家」「旅行家」「ミュージシャン」「舞踊家」「ライダー」

 

ってもうわけのわかんないことになりますよね。
すでにわけのわかんないことにはなってるんですけど。
肩書きは名乗ったもん勝ちだと思うし、名乗りたいやつ名乗ればいいと思うんですよね。
名乗ってたらそのうちそれが本当になると思います。


そういう意味では今私は何者でもない、ただの飲み屋のお姉ちゃん、ちょっとポールダンスができる人くらいの立ち位置なので、これから何でもいろんなこと決められるんだなあと思ったら非常に楽しみで仕方ない。
あ〜飲み屋のお姉ちゃん続けててよかった、人よりちょっと長めのモラトリアムだったけどいろんな可能性を見出せる時間をじっくり持てたことは本当に幸せ者だなと思います。

ちなみに写真を撮って文章を書いてそれをくっつけたものを作品として出したい、って思ったのは銀色夏生さんの影響がすごく大きいです。

 

あの空は夏の中 (角川文庫)

あの空は夏の中 (角川文庫)

 

 
私の家庭環境は結構ハードで、理由もなく殴られたりぶん投げられたり怒鳴られたりしていたのですが、幸いにも「教育」に関してはかなり充実していました。
母、義父ともに未就学の私に読み書きを教えてくれて、家の中にある本は何でも読みなさいというスタンスでした。
なので5歳くらいから本を読み始め、保育園にある絵本を総なめし、図書館に通いつめ、人様のお宅に行ったら誰とも話さずそのお家の本棚の本を延々読み続けるような子供でした。
食事のマナーや日常の作法に関してもかなり厳しかったので、その点だけはまあまあ感謝しています。

で、小学校一年生くらいの時に「あの空は夏の中」を読むに至りました。
子供だから恋とか愛とかはよくわかんないんですけど、言葉の使い方、区切り方、綺麗な流れにうっとりして何度も読み返しました。
大人になって改めて読んでもあ〜綺麗な文章だな、と思うし、
「言葉のリズム感」
「頭の中で読んだ時の美しい響き」
みたいなものはすごく自分の書き方に影響していると思う。
今は意識してできるだけ長い文章を書くように訓練しているけど、それとは別に銀色夏生さんの作品みたいな、短い文章と写真、みたいなのもすごく大好きで本当はもっと書きたいし、写真も撮りたい。

そう考えたら高城さんのように自分の名前が自分の肩書き、みたいなのが一番かっこいいと思う。唯一無二。
ブログ始める時にもうちょっとかっこいい名前にしとけばよかったな〜。
苗字でもつけようかな。
おわり。