【巡礼3日目】La PanadellaーCervera 17km

本日も夜明けに出発。
涼しいうちはとても歩きやすい。

十字架とUFO。

17kmということもあって13時にはCervera到着。

昨日、ここセルベラ出身のモーターバイク選手が優勝したらしく？広場がなんか賑わっていた。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/マルク・マルケス

中世ヨーロッパみたいな街並み。

本日、というか昨日からの気づき、

26km、22km、17kmと歩いて思いました。本当に地球の全てに感謝だし木陰とかベンチとか冷たい水とかマジ最高、宿に着いた時の開放感ほんとすごい、あともう歩きたくないヤバイ。
ヤバイよ〜！！つーかこのあとしばらくはまあまあな距離感なんだけど、何日か後に36km区間が出てきて…その間はレストランが２つあるだけで36km歩かないと次の宿がないんです。マジで無理。
何が無理って毎日水とか食べ物の心配をしながら歩くの…水がないと人は死ぬ！昨日は死にかけた！今日は学んで多めに水を持って歩いた。
カロリー摂取しながらじゃないとダレるし、水を飲んだら飲んだ瞬間に汗が噴き出してくるし、もう自分の体の仕組みに驚くよね。毎度。

選択肢としては

1.がんばって36km歩く
ただし私の平均時速は2.5-3km、朝の涼しい時でも4km。つまり時速3kmで進んだとしても朝5時に出て着くのは夕方17時…

2.その区間をぶっ飛ばす
ただしこの場合、36kmをつなぐ街と街にバスや電車など公共交通機関がないので、手前の大きな街から大きな街まで電車に乗ることになる。約一週間分のショートカット。

3.3つ先の街 Lleidaまで歩いてそこから電車に乗って好きな街に行き、所持金(1000ユーロくらい)が尽きるまで好き放題遊んで、帰国したくなったら帰る。

正直色々気づきがあって、最終的にサンティアゴデコンポステーラまで行こうと思ってたけど、今歩いてる道からフランス人の道への合流地点「ログローニョ」まででもういいかな…と思ってた部分もあり。
なぜなら自分が本当にやりたいことに気づいてしまったんですよね…
前は何かすごいことをしなきゃ、何か成し遂げなきゃと思ってこの旅を思いついて…でもよくよく考えたら別にそんなことしなくてもいいじゃんと。

私が本当にしたいのは「何もしないで休むこと」だったなと…。
まあ他にやることもなく歩くだけだったからこそこれに気づけたなぁと思った。
なぜなら、この数年、旅行といえば何かを学びに行ったり、「何かのため」に旅に出ていて、ただ楽しいだけの長期の旅行って全然してなかったんだよね…
本当は何もしないでだらだらしたり楽しいことするのが大好きなのに、そうしちゃいけない気がして、何かをやらないと自分は無価値な気がして、ずっと「ただ楽しむこと」ができなかった。辛かった。

何かを成し遂げていない自分は世間から認められないのではないかとずっと思っていた。

でも歩きながら自分の本当ーーーーにしたいことがわかり、楽しみたいし休みたい、何も成し遂げられなくてもいい！と心の底から思ったので、やりたいようにやろーかなと。

あと、やっぱり彼女に会いたすぎる！！毎日毎日電話してるけど、声を聞くたびに安堵するし切ない。

何よりも大事なのは愛する人と自分の気持ちです。それに気づけたことが、ほんとによかった。

何かを成し遂げようと無理してがんばる必要がないことを心の底から理解したよ。

もうこのままスペイン巡礼ならぬスペイン楽しく色々回る旅にしたいな。ノープランで。

【巡礼2日目】IgualadaーLa Panadella

早朝にイグアラダを出発。
朝の空気は澄んでいて、涼しいので歩きやすい。この時間は速めのペースで行ける。

だんだんと日が昇ってきて、上り坂がキツくなる。
宿の人も言っていたけどゆるやかな上り坂がずーっと続いて、距離は昨日より短いけれど結構堪えた。 

途中にガソリンスタンドが何軒かあり、そこには必ずと言っていいほど、コンビニのようなお店やカフェが併設されている。この道を歩くならばぜひ活用されたし。
わたしは目に入るガソリンスタンドすべてに立ち寄り飲み物を飲んで水分補給につとめました。
日差しが強く、汗で水分がどんどん出て行くので、買えるところで買って持ち歩いたりその場で飲んだ方がいいです。

歩けるところはどんどん歩き、辛くなったらスローペース。いい配分にできていた気がする。

昨日よりも慣れたこと、距離が短かったことで15時にはラパナデージャに到着。
着いた瞬間、宿の横のガソリンスタンドで再びジュース一気飲み。水が切れていて喉がカラカラだったので本当に助かった。

宿はHotel BAYONA。
アルベルゲがなく、「本当に古いホテルだよ」とイグアラダのオスピタレイロが言っていたけど、全然許容範囲だし、清潔だし、タオルもバスタブもある！何も文句なし！
1泊22ユーロ。
夕飯の評判がネットで酷評だったので、外でサンドイッチを買って帰ってきたら、レストランのウェイターのおっちゃんに「夕飯食べるでしょ？」と聞かれて思わずテーブルに座ってしまいました。
マチュー・アマルリックにちょい似てるチャーミングな方で、よくよく見てると結構おばちゃん方にもモテていた。町の色男みたいなかんじ。

夕飯はこれが9.5ユーロ、ビールも飲んで11.5ユーロ。まあ妥当な金額だと思う。味も美味しかったよ。
こういうシンプルな料理、わたしは好きです。

明日は少し距離が短くなって14km先のセルベラというところに行きます。マメも何個かできたし、ゆっくり身体を休められたらいいなー。

【巡礼1日目】MontserratーIgualada 26km

5時に起きて支度、美しい夜明けを見ながら6:30に出発。

巡礼道と普通の車道が平行していて、下が車道、一段上が巡礼道になっていた。間違えやすいと思うけど巡礼道が素敵すぎるので車道を歩かないように要注意。

レリーフがたくさん飾られていて景色も良いし木陰になっていて涼しかったです。

岩山を横目にひたすら歩く。

岩山が途切れたくらいで下りに転じるけど、左手にキャンプサイトがあってそこで水を買った。

ただ車道を降りていくのかと思いきや、あれが巡礼道だよーと森の入り口みたいなところを指さされる。

歩き始めてみると、笑っちゃうくらいの登山道みたいな道。これか、これかー！これ登るの？！と1人で騒ぎながら歩いた。

小さな町ばかりで、物を買えるところがほぼない。キャンプサイトもいつ開いてるのかわからないので、水や食料はモンセラットで十分に用意しておいた方がいいです。

イグアラダにほど近い森の中で彼女と電話。

元気かな、と思い声を聞いた瞬間に張りつめていたものが全て解けて思わず泣いてしまった。ものすごく安心してしまい、自分でもびっくりした。

たとえ地球のどこにいても、ネット環境さえあればいつでも愛しい人の声が聞こえるなんて、本当にしあわせな時代に生まれたなー。

イグアラダの入り口から町の中心までが遠く、ガソスタで休憩。ガソスタのおっちゃんも昔フランス人の道を歩いたらしい。

いいですか、宿はこれ。だけど管理人が常駐してないので、鍵を近所の施設に取りに行かなきゃいけません。

ここが施設。歩いてすぐ。

ペリグリーノですと言えばクレデンシャルにスタンプを押して鍵とシーツを渡してくれます。宿泊は10ユーロ。

私はこの施設がわからず、まずこのアルベルゲのグーグルマップに乗ってる番号に電話して「鍵をとりにきて！」と言われたけど場所がわからずとりあえず隣の教会に行き、ここじゃないよー！と言われてもう一度アルベルゲの前に戻ったところ、施設の人が車で迎えに来てくれて事なきを得ました……

しかもその人が買い物も車で乗せていってくれて大変助かった、、愛である、、

今日は具沢山なサラダを食べて寝る！！

マメがひとつできてしまいましたが水も抜けたし、明日もできれば次のla panadellaまで22km歩きたい。がんばろ。

【巡礼0.1日目】ミサ、猫、ごはん

日中はとにかく歩いた。

山のあちこちにある彫像。

教会って美しいな。

 キャンドルを2ユーロで買ってお祈りのために灯しました。

そのあと、巡礼者用の特別なミサが19:15からあるよと言われていたので、指定された場所へ。

そこには既に20人ほどの人々が。

しかし、おかしい、巡礼者は今日は2人しかいないとオスピタレイロは言っていた。

と思ってたら、神父さんに「こっちへ来なさい」と1人だけ別の部屋に連れていかれた。

そして紙を手渡され、旅の無事を祈ってもらった。マンツーマンで。

めちゃめちゃ贅沢じゃん！あんなに人がいたのに自分だけ1人でお祈りしてもらえるなんて！わーいラッキー！

お祈りが終わって、これだけかと思いきや、なんと神父さんが「黒いマリア像」まで長蛇の列を飛び越して連れて行ってくれた。

あんまりにも人が多いので今回はもう見れないのかな？と思っていたので、本当にびっくりしたし嬉しかった。

黒いマリア像が右手に持っている球、世界の全てに左手を添えてお祈りをした。

個人的な感覚なのだけれど、すごかった。触れることで何かが遡ってくるような感じがした。

 

 

猫と遊んだあと、目の前のホテルのレストランで夕飯。

メヌーデルペリグリーノ、巡礼者用のお得なディナーを食べました。サラダ、チキン、デザートで12ユーロ。

デザートにフルーツ何がいい？って聞かれて桃にしたら丸々一個でてきてちょっと笑った。

夜は静かで良いモンセラット。

観光で来る人も一泊したらより素敵な夜を過ごせるんじゃないかな。

明日も5時に起きる！

ついに歩くぞー！

【巡礼0日目】黒いマリアへ会いにいく

いま、モンセラット行きの電車を待ってます。

昨日スペインのSIMをゲットし、インターネットやりたい放題なので最高です。

普段スニーカーなんて履かないから既に慣れない靴でふくらはぎが筋肉痛だし、荷物案外重いし、シャンプーと間違えてコンディショナー買っちゃったけど、大体なんとかなると思ってやっていく！

スペイン語も道中で勉強しなおそー。

さて、なんでモンセラットに行きたくなったかって、洞窟の中にいる黒いマリア像を見てみたいからなんだよね。

とりあえず本日は思い切り観光してまいります。

☆カミーノtips☆

モンセラットから巡礼を始めたい方。

バルセロナからモンセラットまでは電車で約1時間半。

バルセロナでの宿はuniveisidat 近辺が便利だよ。

こんな感じでgoogle mapで調べるとでてきますので時刻表をチェック。

monistrol de montserrat まで来たら登山鉄道に乗りかえてモンセラットの最寄り駅まで。乗り換えは同じホームなので簡単です。

ロープウェイでも行けるけど、ロープウェイは座れない、人数制限ありで難儀なのでよっぽどロープウェイ好き以外にはオススメしません。

モンセラットについたらまずは駅の目の前にあるインフォメーションへGoです。

「モンセラットからスペイン巡礼をしたいです」と言うと、モンセラットの地図をくれて巡礼の受付場所にしるしをつけてくれます。受付場所は徒歩3分、すぐ近くにあるのでご安心を。

受付場所の中に入り、誰でもいいので話しかけると「オスピタレイロ」という巡礼宿の人を呼び出してくれます。(優しいおじさまかその奥様です)

その人に会えたらあとはおまかせ。書類に記入し、パスポートを預けてコピーを取ってもらいます。また、ここで巡礼に必要なクレデンシャルも買えます。

クレデンシャルは2ユーロ。巡礼宿に泊まる場合は1泊6ユーロ。(2017年8月現在)

あわせて8ユーロ必要でした。

宿は団体部屋ですが大概ガラガラっぽい。自炊可、シャワーたくさん、門限なし。

近くのホテル「HOTEL abat cisneros」では巡礼者用のディナーを出していて、クレデンシャルを持って行くと安く食事ができます。

また19:15から巡礼者のためのミサがあるので、それに行ってからホテルのディナーへ向かうのが良いかも。ディナーは20:00-21:45までで、席の予約は不可だそうです。

また、気になるWiFiですが、モンセラット全域に「montserrat wifi」が飛んでます。

速度は場所によってまちまちで、あんまり早くはありません…

強いて言えば大聖堂前の広場は比較的強い。

日本でスマホをSIMフリーにして、スペインでSIMを買うことを強くオススメします。

なぜならこの先迷ったり情報が必要なとき、誰かに連絡したいとき、絶対にネット環境が必要だからです。wifiが必ずあるとは限らない！悪いこと言わんからSIMフリーにしとくのよ！

【巡礼-1日目】ただいまバルセロナ

本当に、帰ってきたなぁーって思った。

3月以来のバルセロナ。

ついこの間テロが起きたなんて信じられないくらい、街も人々も変わらず。穏やかで暖かい場所。

今夜はここに一泊して買い物など用事を済ませます。

【巡礼-2日目】成田空港のシャワールーム

1日中予定をこなして汗だくになったまま成田空港へ。

お風呂！！！入りたい！！！と思ったら国際線の出発エリアにシャワールームがあって喜び勇んでさっぱりしました。

風呂は命の洗濯ね。

気持ちもすっきりしたので、行ってまいります。