今夜、どこで寝る

旅と踊りと酒

「保毛尾田保毛男」と差別と怒りとあなたと私

「ガールズ サヴァイバル」をコンセプトに掲げ、感度の高い20代女性に刺さる記事を発信しているメディア Glitty に私が書いた記事が掲載されました。

www.glitty.jp

 

 

今夜はNHKのハートネットTVでもこの件が特集されたみたいですね。

第三弾のテーマは「“マイノリティ”と笑い」について。お笑いバラエティ番組で登場したキャラクターが話題になったことをきっかけに「今どき“ホモ”をネタするなんて許せない!」、「ホモ“キャラクター“を笑うことさえいけないのか?」など、今、“性的指向を笑うこと”に対する賛否両方の熱い議論がネット上で繰り広げられている。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/program/index.html?id=201710112000

 

この件について言いたいことはGlittyに掲載された記事内でほぼ書き尽くしましたが、
駒崎さんが書いた記事を読んでそれそれー!と思いましたので引用いたします。

 

news.yahoo.co.jp

まず、村本さんはLGBTである杉山氏に「お前だけが被害者面をするな。おれも学歴や職業や考えで差別されてると思うことは沢山ある」と言います。

 差別を受けている人は他にもいるから、差別を受けても自分だけを特殊化してはいけない、という論理です。

 おかしいですよね?

 「差別されて痛い」ということは、誰しも言って良いはずで、他に差別されている人がいるということとは無関係です。

 そして自分が痛いからと言って、今現に痛がっている人に対し、「俺も痛いんだから、お前も我慢しろよ」というのは、抑圧以外の何物でもありません。

 村本氏の論理を使えば、ほぼ全ての社会的な不公正、例えば女性差別や人種差別、障害者差別などに対し、「俺も差別されて痛いんだから、お前だけが特権的に差別されて痛いなんていうなよ」と抑圧できてしまいます。

 お前が痛かろうが何だろうが、「俺は」痛いんだよ、と当事者は語る権利があるのです。

 

これね、「日本」というでかい主語で語りたくないけど言いますね。
日本こういうの多すぎない?

同調圧力、我慢の文化がすごすぎて息苦しいです。
俺が私が苦しんでいる、痛い、辛いことを我慢しているんだから、お前も我慢しなさい。というのをみんながやったらどうなると思う?
そんなのディストピアでしかないわ。


「私は辛い、苦しい、だからそこから抜け出すために積極的に動くし、他の人にも同じ思いをさせてはならない。」
これですよこれ。

我慢しなくていいの。
痛かったら痛いって言っていい。
辛かったら辛いって言っていい。
悲しかったら悲しいって言っていい。
泣いてもわめいてもOK。
自分の辛さを他人と比べなくていい。
我慢している人がいるから自分も我慢しなくちゃ、って思わなくていい。
腹が立ったら、腹が立ったと言っていい。


怒りは表に出していい。
どうやって表に出すかいうと
「私は怒っています、こういう理由で」
とはっきり告げることだ。
そう告げた時に
「怒るのはみっともない」
とか
「冷静になれないのは大人じゃないよ」
とか言われたって知ったこっちゃねーよ。しゃらくせえ。
そうやって怒りや悲しみを人から勝手に押さえつけられてると、自分の感情をどうやって外に出していいかわかんなくなっちゃいますからね。
食べ物の味すらしなくなるし、何の感動もなくなる。
そうなった時あなた責任取れますかっつー話です。
人の感情に勝手に蓋をして、上に立った気になるのは大概にしていただきたいの。

確かこういう
「人が怒りを訴えている時に冷静になれよと感情マウンティングをする行為」
に名前があったはずなんだけど、なんだったかなあ?
twitterで見かけたんだけど。知ってる人いたら教えてください。
※追記 トーンポリシングというそうです。

note.mu

 

ちゃんと怒って、悲しんで、辛い時に辛いと言って、面白い時は大声で笑って、泣く時は泣こう。
人間くさくて時々かっこ悪くても、そのままのあなたが最高だよ。
そうやって自分に素直に生きてれば、楽しいことがあった時も全力で感じられます。
自分の人生たのしく生きて、他人も尊重できるように、泣いたり笑ったりしよ〜。
おわり。