今夜、どこで寝る

旅と踊りと酒

彼女にプロポーズされたので婚約した話

12/22!冬至ですね!
寒すぎて柚子湯から出たくありません。

 

さてタイトルの通りなんですけども婚約しました。
お相手はスペイン巡礼に行く直前にお付き合いした彼女です。


スペイン巡礼中、私は彼女と付き合いたてなのに離れてしまうことが不安で悲しく、
会いたい気持ちを募らせながら毎日電話をしていました。
普段はSNSとゲームくらいしかやらないiPhoneが突然、数千キロ離れた場所にいる愛する人といつでも連絡が取れる魔法の道具のように感じられました。
急速にお互いの心のつながりと関係性の深さを感じ、私は彼女に対する気持ちを単なる恋愛の「好き」ではないと思うようになりました。

そうしたら、帰国した際に、彼女が空港まで迎えに来てくれて、
羽田空港の送迎デッキにてプロポーズしてくれました。えへ。


「一生一緒にいてください」
と言われてから
「あ、はい、そのつもりでいましたけど…」
って間抜けな返事をしたところ、
「結婚して欲しいってことなんですけど…」
と告げられるまでそれがプロポーズだと気づかなかった自分の鈍感さがすごかった。

そんなわけで婚約したのでこれから仲良く一緒に過ごしていきま〜す。

残念ながらまだ日本には法的に私たちをパートナーと認めてくれる制度がないので
あくまで婚約ではあるのですが、だいたい結婚したような気持ちです。
パートナーシップ条例が限られたエリアだけでなく全国的に広まってくれたらなーという気持ちでいっぱいです。

こんな風に今でこそ「結婚」という制度が同性同士にも欲しい!と思う私ですが、
以前は、男性と付き合っている時も、その後女性と付き合っても、自分の中に「結婚」という選択肢はありませんでした。
単純に、自分の生まれ育った家庭が複雑で、結婚というものに希望や興味を持てなかったからです。
結婚して幸せ!とか結婚して安心!みたいな気持ちが、
これっぽっちも想像できませんでした。
女性とお付き合いするようになってからは、
ますます結婚というものがファンタジーのように感じられるようになりました。
現状だと、私がどんなにパートナーを深く愛していても、その人と人生をともにしようと決めて一緒に長年暮らしても、同性のパートナーってだけで死に際にも会えないかもしれない。
財産を残せなかったり、社会的に「家族」だって認めてもらえないかもしれないわけですよ。
日本がそんな状況だから、彼女できても結婚もできねえしな〜
もう彼女なんていらないわ、適当に遊んで暮らそ〜
って思ってました。

でも彼女と出会ってそのような考えは一変しました。

私のパートナーは心が穏やかでおっとりしていて、
私のことを大切にしてくれるとても素敵な人です。
あとめちゃくちゃ美人でセクシーでかっこよくて美人です。大好き。
彼女は私が心から愛する人であり、さらにはかけがえのないミューズです。
もはや彼女のいない人生は考えられません。

一緒にいると心が安らぎ、二人でいる時間は何よりも尊く感じます。
たとえひととき心がすれ違うことがあっても、必ず通じ合えるという確信があります。
彼女は出会った当初から私をとても大切に扱ってくれて、過去の恋愛でめちゃくちゃになっていた私の自尊心を回復させる手助けをしてくれました。
人から大切にされるってこういうことかー!という感覚を久しぶりに思い出しました。
今までは人と一緒に暮らすとか毎日同じ家で過ごすなんて、どんなに好きでも考えれらなかったのに、彼女とは本当にずっと一緒にいたいと思うんですよ…やばくね…?
こういうのって理屈じゃないんだね。
もっと何年も付き合った人とそうなるものかと思ってたのに全然違った。

彼女と婚約して、私は今後の人生で
「【自分は異性愛者である】という嘘」
をつかないと決めました。
自分の愛している人のこと、自分自身の気持ち、
自分のライフスタイルを偽って生きていきたくはないのです。
女性と付き合っているのに彼氏がいるとか言ったり、
どんな人がタイプか聞かれた時に、適当な男性芸能人を答えてお茶を濁したりすることがどれだけ辛かったか。苦しかったか。
顔で笑って、心で泣いていました。
毎日毎日、自分で自分を殺しているような気分でした。
そういうことを繰り返していると、自分自身が嘘の積み重ねのように思えてくるのです。
私はもう私でしかいられないし、誰かの期待に応えることはやめます。
パートナーに出会って、このままの自分で生きていこうと思えるようになりました。
それは彼女もまた、自分を偽ることをやめて正直に生きていくと決めた人だからです。

 

自分を偽ることは本当に苦しいです。
けれど様々な事情で自分の本当の気持ちを隠さなければいけない人たちがいる。
幸いにも私は今、それをオープンにしても差し障りのない環境にいます。
だからこれからもさらっと話していくし、そうすることで今後、誰しもが自分の気持ちを偽らなくてもいい世界がくることを信じています。
というか、そういう世界はもう来つつあると感じている。
いい時代に生まれたわホント。

 

そんなこんなで今、人生がどんどこ変化していってる最中なんですが、
ポールダンスは変わらず続けるし旅行もするし文章も書きまくります。
来年はもっとたくさん文章書きたい!そして踊りたい!
やる気に満ち溢れている私です。
おわり。