今夜、どこで寝る

旅と踊りと酒

服を着て泳ぐ

強引な人が好きなのかもしれない。

というのは間違いで、本当は私が私を投げ出しても「それでもいいよ」と言ってくれる都合の良い人のことを好きになるのだと思う。このまま君を連れて行くよ、と車を飛ばして海へ連れてってくれるような人が前は好きでした。凡庸な女だなあ。
そういう人のことを、つまりもう逃げ出したいと思っている時に強引なフリをしてこちらの望みを察しちゃって海に連れてってくれるような「SはサディストのSではなくサービスのS」タイプの人を、心底好きになるけど不思議と恋には落ちない。なぜか。私にもその気質があるから。

だから、あなたが泥みたいな顔でもう無理だって言ったら即海に連れて行きます。
会社なんか休んじゃえよ、とあなた自身もあなたに言わない無責任なことを言いまくって、自分は運転してあなたの好きな音楽をかけてもいいよってFMトランスミッターを渡す。
そういうのが人には必要だよ。そういうのしかいらないよ。
デスクに座りっぱなしの仕事なんて痔になるよ。辞めちゃいなよ。
たとえその言葉が一時しのぎに過ぎず、何の解決にもならない上に今すぐ会社を辞めることもできない、日常は明日も続くしあなたは明日会社で怒られるとしても、そういう言葉を私はかける。
他の誰かが言う前に。

いつかの夏の思い出として忘れないでいてくれたら嬉しい。
きっと私は忘れられちゃうのが一番寂しいんだな。
浜辺であんまり美味しくない焼きそばでも食べよう。肉のほとんど入ってないやつ。

7/4雑記 夢は叶うもの

魔法陣グルグルという漫画がある。私の大好きな作品だ。

 

魔法陣グルグル 新装版 (1) (ガンガンコミックスONLINE)

魔法陣グルグル 新装版 (1) (ガンガンコミックスONLINE)

 

 

アニメも見たしマンガも全巻買った。ただし、最終巻だけは発売されてしばらくの間買えなかった。終わってしまったことを認めたくなかったからだ。ニケとククリの冒険が終わったなんて、悲しくて仕方なかった。悲しい終わり方ではないからこそ、寂しかったのだと思う。

 

しかしそんな寂しさから数年後、「魔法陣グルグル2」の連載が始まった。

 

魔法陣グルグル2 (1) (ガンガンコミックスONLINE)

魔法陣グルグル2 (1) (ガンガンコミックスONLINE)

 

 ネタバレになってしまうけど、前作で魔王を倒したニケとククリは平和な世界で退屈しており…そうこうしてたら新しい魔王が誕生。二人は再び冒険の世界へ旅立つことになったのであった。という話。こちらの連載はまだ続いている。

二人は魔王を倒すという目標を達成した。ストーリーは終わり。かと思いきや、また冒険が始まった。私はまた二人の冒険をワクワクしながら読んでいる。
始まったらいつかは終わりが来るとわかっていても、大好きな作品が復活するのは嬉しいものだ。しかも、2になって間延びすることもなく、相変わらず面白い。パワーアップしているとさえ思う。衛藤ヒロユキ先生の独特のギャグセンスが爆発しているし、先の読めそうで読めない展開が良い。

 

ニケとククリが魔王を倒すという夢を叶えたように、私も夢を叶えてしまった。ポールダンサーとして飯を食っていく、という夢だ。
その次は、憧れのイベントに出ること。その夢も叶った。
東京以外の違う土地でポールダンスをすること。これも叶った。
目の前にあることをただ追い続けた結果、ポールでやってみたかったことは一通り達成してきた。

そのうち、目を背けていた「文章を書く」ことの方の夢も叶えたくなった。
人目につかないところで書き続けていたことを、人目につくようにブログを始め、沢山の人に読んでもらえるようになった。連載を持ったり、本を出すことになった。また一つ、夢が叶った。

地道にレベルを上げ、中ボスを倒し、魔王を倒すように夢をガンガン叶えていくと、そのあとに待っているものは「虚無」だ。
ああ、なんかやりきったなあ。まだやりたいことある気もするけど、結構いろいろやったなあ。後はどうすればいいのかなあ。
その虚無を私は何度も経験した。ものすごく憧れていたことを達成するたびに、あとには抜け殻のような自分が残った。
そのあとからはどうやって生活すればいいかわからなくなるのだ。

そういうのを幾度となく繰り返した後、気づいたことは「魔王を倒した後も生活は続く」ということだ。
だから、持てるすべてのHPとMPを魔王を倒すためだけに費やしてはいけない、ということも、何度目かの虚無でやっと覚えることができた。
私は生きていく。
魔王を倒し、夢を叶えた後も、人生は続く。
今は妻もいるし、虚無している場合ではない。

今、私には夢がある。
もっとポールダンスうまくなりたいし、倒立上手になりたい、グアテマラに行きたい、妻と海外に住んでみたい、スピニングでスパッチコックできるようになりたい、スペイン語上達したい、釣りをしたい、魚を自分で捌けるようになりたい。

全部の夢が叶っても、そのあともまだまだやりたいことが出てくるだろう。
冒険は死ぬまで続くのだ。
魔王よ来い。返り討ちにしてくれるわ。
おわり。

朝日新聞のウェブメディア「telling,」で連載しています

telling.asahi.com

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隔週金曜日に更新です。

「当たり前」などこの世には無いですよ、ってことを手を替え品を替えお伝えしていきます。

ヤフトピに載せていただいて、たくさんの人に読んでもらえてるみたいで嬉しいです。

どうぞ読んでみてくださ〜い

おわり。

6/4 雑記

 

5月の出力がすごかったため、6月に入って少しクールダウンしています。
なんか忙しかったな〜。今年の夏は少しのんびりできるだろうか。
やるときはやる、休むときはしっかり休むっていうメリハリを大事にしたい。
ありがたいことに仕事もあるし、健康だし、妻も元気。
今年の夏の目標は、筋力増強、日焼けしない、たくさん泳ぐ、かな。
難しいことを考えず、季節を楽しむ夏にしたいです。
そういえば平成最後の夏か。来年から何になるんだろ?

 

 

5/18(金)17:00〜23:00 スナックまなつ@池袋 イベントバーエデン

みなさんこんにちわ。
2回目の「スナックまなつ」やります。

 

 

www.dokodeneru.com

sudachigirl.hatenablog.jp

www.nanakorobiyaoki-sui.com

前回は3月でした!

・お酒が飲めない人には各種お茶もご用意してます。
・お酒が好きな人はその日のオススメをお楽しみに!
・今回もチーママが来ます。

そして前回の教訓を胸に今回は完全予約制とします。
お名前と人数、何でこの催しを知ったかと簡単でいいのでプロフィールなど書いてメールくださいませ。
dokodeneru @ gmail.com

 

日時

5/18(金)17:00〜23:00

場所 東京都豊島区千早2-18-4 富有マンション1F

www65.atwiki.jp

料金

チャージ1000円ワンドリンク付き
以降1杯500円(アルコール・ノンアル共通)
グラススパークリングが出る予定。
その他酒屋で楽しく物色します。

備考
・食べ物の持ち込みOKです。差し入れ歓迎である。

・酒は飲んでも飲まれるな。

・チーママが来ます。

・みんな仲良く。

・来てくれた方にささやかなものあげます(数量限定)

・店内撮影はご自分の手元のみOK。人は写さない。

・お席は完全予約制。メールかtwitterで話しかけてください。

 

以上、よろしくメカドック。
おわり。

 

4/7 雑記 ところてん式に出てくる

・ミレニアル世代の女性向けメディア「telling,」で連載が始まりました

telling.asahi.comありがたいことにコラム連載が一個終わると一個始まるという良いループが来ております。感謝である。
「当たり前などこの世にはない」「誰かの非常識が誰かの常識」ということを手を替え品を替え語ってみようと思っております。
ここ数年、自分のいつもいる場所だけでなく、よく知らないコミュニティの話を聞いたり、行ったことのない国へ行ったりしていて、結構観測範囲が広がったと思います。そんな中でやはり「思い込み」、これが生きていく上でたくさんあるとヤバイ。
ただ普通に生きていく中でいったいどれだけ思い込んでいる「本当はそうでもないこと」があるんだろう。いやそれが心地いいならそれはそれで構わんのだけれど、私はやだな。だって思い込みが解けた瞬間「うわまじか」って若干自分にヒくからです。
私がどんだけ書いても、ものすごい有名人がテレビで話しても、親が言っても恋人が言っても、自分でそれに気づかなければ永遠に「思い込み」がなくなることってないんだよね。何がきっかけになるかはわかりませんが、良い意味で一石を投じられるならこんな嬉しいことはないかと思います。
どうぞ読んでみてください。

 

・文章はところてん式に出てくる

今現在私はtelling,での連載、それからnoteでの月額課金マガジン「踊り子の日々」、このブログの三本柱で文章を書いています。
締め切りがあるからtelling,の連載を優先して書きたいところだけど、書きたいことがところてん式に頭の中に詰まっており、どうしても順番に書かざるをえない。
どういうことかというと
脳内(今日のブログの内容:noteの日記:この前見た映画の感想:telling,に書こうと思っているネタ)
となっているのが、書こうと思う内容は全部あるんだけど、順番にしか書く気にならないんだこれが。不思議だね。他の文章を書く人はどうなんでしょうか。

・ゴミを捨てまくっている
古い衣装をゴミ袋二つ分捨てた。レッツ断捨離。
クソな人生を辞めたいよォ〜ッと思う人のためにこんなのも書きました。

note.mu一番手っ取り早いのが断捨離と旅行(散歩)ですからね。
春だからどんどんやろう。


おわり。



上手っぽい文章を書く方法

目のかゆみとくしゃみに春を感じています!こんにちわ!
洗濯物に付いた花粉でかゆみ倍増。自然に慈悲はない。

さて先日、スナックまなつというイベントをした際に、
「どうやったら文章がうまくなりますか?」
という質問をいただきました。

まず上手い文章ってなんなんだろうな〜。と改めて考えてみました。
会社員時代に、仕事として文章を書いていたことはあったけど、その時は
「わかりやすく・簡単に・短く」
っていう制限付きの記事しか書いてませんでした。
つまるところその三点を押さえとけば
「読みやすい」
文章は書けるのかなーと思います。
「読みやすい」文章と「上手」な文書は違うものだと私は思っています。
読む人の好みもあるだろうし、どういう媒体に書くかでも変わる。ブログなのかnoteなのかお手紙なのか、紙で読むのか電子機器で読むのかでも全然違う。
いまのところ、私はインターネット上に文章を書き続けてたこともあって、自分はWEB上で読むのに特化した文章を書く人なのだと思っている。
そういう前提も踏まえて、私が「こういう風に書いたら上手っぽい文章になるかなー」と気をつけていることをメモしておきます。

 

・その1 リズム感

1にリズム、2にリズム、3・4がなくて5にリズムっつーくらい読んだ時のテンポ感は大切にしています。具体的にどうするかというと、口に出して読み上げた時に読みやすい文章であるかどうかをチェック。自分で読んでいてつっかえるような文なら書き直す。同じ言葉が重複して出てくる時は違う言葉に書き換える。
あと、そのリズム感を守るために紙の媒体で適用されてる細かいルールはかなり無視していますね…。例えばこの「無視していますね…」の三点リーダって確か2個連続で使わなきゃいけないんだよね?WEBには関係ねえ!自分の中の読みやすさ・違和感のなさを最重視!この宣誓を法と心得よ!

 

・その2 思いついたことを箇条書き

まさにこの記事の書き方なんですけど、最初にタイトルを決めといて、1〜4の見出しを書き、頭のどうでもいい挨拶文を適当にでっち上げます。見出しに肉付けしていって、最後にまとめを書いて終わり。家の建て方と一緒ですね。伝えたいことの土台(タイトル)を作り、柱(見出し)を立て、壁や内装(中身の文章)をくっつける。
あんまり考えずにバーッと書いてくときもあるんですけど、記事っぽいのを書くときはこういう書き方のがはかどります。

 

・その3 語彙のストックを作る

文章を書くのはアウトプット、これを人間に例えると、一旦咀嚼したものを消化してうんこにせずゲロとして吐き出すということです。突然汚いたとえで大変申し訳ないのですが、うんこにしてしまうと他人に見せずにトイレに流してしまいますよね。文章を書いて公開するというのは、通常であればうんこにして流すはずのものをあえて口からでろでろ吐き出して見せびらかす変態行為です。その変態行為にはきちんと名前が付いていて、あえて咀嚼したものをぶっかけたり食べ物をぐちゃぐちゃにする行為をフードクラッシュというそうです。
っていうどうでもいいことをブログに書くために、ありとあらゆる媒体や本や映画を常日頃から見ておくこと。ただし全く興味のもてないものは別に見ない。苦痛だからです。

 

・その4 文章書くタイムを捻出

日常をボヘ〜っと過ごしていると気づいたら夜が来て朝になり、雪が溶けて川になって流れていきます。大概の人間は承認欲求が肥大しているかお金になるか以外の選択肢で文章を毎日死ぬほど書きまくったりはしません。あ〜なかなかブログ書けないな〜と思っている、それが正常な状態なのです。
しかしながらそれでは上手っぽい文章が書けない。文章を書くことは筋トレなのです。ある日突然めちゃ最高の良文が書けるようになったりはしません。
30分、時間があったら3日分の日記が書ける。私は先月からnoteで「踊り子の日々」という月額課金マガジンを始めたので、絶対に絶対に日記を書かなきゃいけないのですが、それもこれも文章の筋トレのためです。
書かなきゃいけない状況に自分を追い込みましょう。
今までは「喫茶店に行って3〜4時間だらだらコーヒー飲みながらのんびりエンジンがかかるのを待ってからじゃないと書けな〜い」とか言ってましたが、最近は死ぬほど忙しいのでそんなこと言ってられないのです。空き時間があればその隙間を使う。語学の勉強と一緒です。喋らなければいけない状況に自分を追い込み、隙間時間に勉強する。気分の切り替えをサクサク行い、時間を有効に使うべし。

 

まとめ

・「読みやすい」と「上手い」は微妙に違う(ただし両立はする)
・自分の伝えたいことをただしく伝えるためには世間のルールに囚われない。この世はバーリトゥード。
・良い文章を書くためにはインプット・大切・興味のあることをどんどん入れよ。
・手を動かさないと文章は生まれない。隙間時間でガンガンアウトプットする。
・いろいろ書いたけど自分が楽しく書けるのが一番ですよ。Enjoy!

おわり。